第11話 さっそく次のダンジョンへ
なんやかんやで翌朝。昨日はダンジョンから帰った後、入浴して疲れを癒し両親と俺とセラで夕食を取った。ノワには、設定上兄がいるが兄は今学園へ行ってるので、寮に居ることもあり顔は合わせるのは先になりそうだ。
ちなみに、2人でダンジョンに行くならせめてダンジョン前までは護衛なり世話役なりを連れていきなさいという事になり、明日はレイラが付き添うことになった。
ちなみにレイラは結構強い。まぁチュートリアルである襲撃者を返り討ちに出来るぐらいには戦える。あと、美人。年齢は25歳前後の青髪、綺麗クール系だ。ただ、このメイドさん結構良い性格をしている。まぁ、取っ付きやすくてこっちとしては助かるし面白いので問題ないな。
あと、手合わせで感動したとの事で毎日1度執事長のランディーと手合わせする事になった。これに関しては本当に助かる。今後メインジョブにしようとしてる下級職以降のジョブの解放条件にLv100以上差がある相手と戦闘し、30回勝利するなんてものがあるからな。戦闘なら手合わせもカウントされるし、勝利という条件も相手に参ったと言わせればいい。
あとは、単純に腕を鈍らせない為にも有難かったな。とはいえ、最強の一角のジョブとはいえ相変わらず難易度高いなとつくづく思う。ランカー御用達のジョブだから仕方ないのかもしれないけど。
閑話休題
という事で朝の支度や食事は済ませて俺とセラ、レイラは馬車でダンジョンへと向かっていた。ちなみに、セラは俺と寝たいと言っていたがしっかり客室で休んでもらったぞ。流石に、一緒に寝るのはアカン…
「今日も良い天気、陽の光と風が丁度いいわね。」
「そうだな、昨日の草原ダンジョンを思い出す爽やかさだ。」
「ふふ、お二人で昨日のデートの感想ですか。いいですね、お熱いです。」
「で、で、デート!?」
「レイラは相変わらずからかうのが好きだな〜。」
「初々しさが私からすれば眩しいのですよ。」
「そんなもんなのか?」
「えぇ、そんなものです。」
そんな事を言いつつも目的地へと馬車が歩みを進め続ける。
「ノワ、ところで今日は何処のダンジョンに行くの?」
「まだ言ってなかったな、今日行くダンジョンは下級中位荒野ダンジョンだ。」
「え!いきなり下級中位のダンジョンに行くの?大丈夫かな…」
「大丈夫、全く問題ない。今のうちに行っておいた方がお得なんだ。あと、恐らく欲しいアイテムがそのダンジョンにある。」
「へぇ…荒野ダンジョンはどんな特徴があるの?」
「荒野ダンジョンはウルフ系モンスターが多く存在してるダンジョンだな。こいつらの特徴は集団による統率力のある攻撃と足の速さ。中位最強ダンジョンって呼び声も高い。」
「中位最強なんて…絶対ヤバいよ…」
「大丈夫だって、中位最強と言っても所詮下級。それにウルフの統率や速さに慣れることが出来ればかなり楽になるんだ。ほぼ下級クリアと言っても過言じゃない。」
「そんなに?でも、簡単に倒せなさそうだよ?」
「大丈夫、簡単に倒す為の秘策もあるからな。それを使えばあっという間にレベルが上がって正面から一網打尽に出来る。」
「わかった。ノワの事信じるわ。」
「任せとけ!」
「…ノワール様はよく調べてらっしゃいますね。少し心配だったのですが杞憂だったようです。」
「昨日から心配かけて済まないな、レイラ。だが、何も問題ないから俺らがダンジョンに入ってる間ゆっくりと休んでてくれ。近くの店で美味しいものでも食べてこい。」
「ノワール様最高です、大好きです、愛してます。今夜は伽をさせていただきますね?」
「ダ、だ、ダメ!ダメよ!そんなの!それに…と、と、伽だなんて…」
「セラ、落ち着け。からかわれてるだけだ…レイラ、美味しいものなしにしようか?」
「イタズラが過ぎました。申し訳ございません。」
「はぁ…これで心配かけたのとおあいこだぞ。」
そんな事を話してる内に目的である下級中位荒野ダンジョンへと辿り着いた。
「よし、到着だな。セラ、準備はいいか?」
「うん、大丈夫だよ、ノワ。」
「では、ノワール様、セラフィナ様。ご武運を」
「あぁ、レイラありがとう。行ってくる。」
そう告げると俺達はダンジョンの中へと足を踏み入れた。
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