第10話 初級ダンジョン草原ダンジョン後編



俺達は相も変わらず邁進していた。目指す場所はただ1つ、最奥のボス部屋!

スライム、ゴブリン、ウルフなど4層では3~4体と複数体出てきた為、後衛であるセラの方にヘイトが向かないように立ち回る。まぁ仮に攻撃を受けてもこのダンジョンの敵なら大したダメージにならないだろうけどな。

経験値が激ウマだぜ!なんてったってLv1と同じペースで上がり続けるからな!SUPとSPがガッポガッポだ!

ちなみに、セラも順調に育っていて今はLv9までは育ってるな。実に順調!

ステータスは以下の通りだ!


名前︰セラフィナ・メルトステラ

人種︰人間・女、貴族(公爵家)

年齢︰10歳

ジョブ︰《ファイヤーメイジ》Lv9

称号︰火のエキスパート、見習い魔法使い


【HP︰20→40】 【MP︰10→45】


【STR︰10】

【VIT︰10→20】SUP10消費

【INT︰13→43】SUP30消費

【RES︰10→20】SUP10消費

【AGI︰10→20】SUP10消費

【DEX︰13→25】SUP12消費


【SUP︰72→0】【SP︰9→0】


《スキル・魔法》

パッシブ

魔力操作(初級)Lv1→Lv5(MAX)

魔力操作(下級)Lv1→Lv6


アクティブ

ファイヤーボールLv1

ファイヤーバレットLv1



うん、最低限の耐久と速さに狙いを良くするための器用さ、それ以外は火力に振る。良い感じだな!SPは魔法職共通パッシブの魔力操作ブッパだ。共通パッシブ系はどの職でも使える優良スキルばっかりだからな…アクティブ系のスキル上げるよりコスパ良いんだ。

魔力操作はMPの消費量を減らして、威力を上げる。最高に有用だな!

ちなみに、メルトステラ家って火属性の名家だからか最初から火のエキスパートの称号持ち。他の属性職に就いたとしても火だけは使えて火力も上がる。最初からファイヤーボールの他に貫通力と威力が高いファイヤーバレットが使えるのが特徴だな。この称号を持ってると今はファイヤーボールみたいな基礎的な魔法のみで魔法も2つだけだけど、強い魔法と入れ替える事も出来るようになるし数も増える。最終的には称号も進化するだろうな。

まぁ、今後各属性のエキスパート称号制覇してもらうつもりだ。


ちなみに俺のステータスは


名前︰ノワール・アルベルージュ

人種︰人間・男、貴族(伯爵家)

年齢︰10歳

ジョブ︰《最弱勇者》Lv1(MAX)→Lv26相当

称号︰下克上、蛮勇不滅、不屈etc…


【HP︰28】 【MP︰10】


【STR︰13】

【VIT︰10】

【INT︰11】

【RES︰10】

【AGI︰12】

【DEX︰11】


【SUP︰312】【SP︰26】


《スキル・魔法》

ユニーク

最弱勇者の逆襲


パッシブ

幸運

不屈


アクティブ

狂戦士化Lv1


うん、この俺の代わり映えのしなさ…別にいいさ!SUPとSP貯金を見てニヤニヤするからいいんだよ!それにプレイヤースキルでカバー出来るからいいんだ!

…そうだよ、全1による圧倒的プレイヤースキルのゴリ押しだよ!別にSUP振った所で意味なんかないんだから仕方ないじゃん!まぁ上級職相手にゴリ押してるところで今更だよ。


閑話休題



なんやかんやで進みつつ、無事5層の最奥へ到着した。ボス部屋前のセーフティゾーンで休憩中。いよいよ初めてのボス戦だ!

…まぁボス戦といいつつ雑魚狩りになるんだけどな。


「初めてのボス戦…緊張する…」


そんな事は露知らずのセラは少し不安そうな表情を見せる。慢心するよりはマシだけどもう少し自信持っていいのにな…どうせワンパンだと思うし…そんな事を思いつつ声を掛ける。


「安心してセラ。ここのボスはゴブリンソルジャー3体。剣や防具を装備してるとはいえ普通のゴブリンとそこまで差はない。しっかりと魔法を狙って当てれば簡単に倒せる相手だよ。」


「そ、そうなのね…」


「そうだ、だから大丈夫!しっかり勝つぞ!」


「わかったわ!頑張る!」


うんうん、セラは素直でいい子だな。軽く声をかけてあげただけだがさっきまでの自信のなさが嘘のようだ。


「よし、じゃあ行こうか!」


「うん!」


そういうと俺達はボス部屋まで進んだ。



………うん、結論から言おう。瞬殺だった。

こっちに来て初めてのボス戦なのにな。いや、分かってたさ。正直ここの道中の3、4体の群れの方が唐突なエンカウントで足の速いウルフも混ざってくるからそっちの方が強いんだ。

ゴブリン共がガウガウ言ってる間に開幕魔法攻撃で終了なんだよ。

ちなみにドロップはゴブリンの素材と銀色の宝箱1つ。中身はMPポーション(小)だった。

もちろん、ポーションはセラに上げた。どうせ、しばらくMPなんか使わないからな。まぁ1週間後にはカンストさせて間違いなく転職してるだろうけど、その時までにMPポーションなんてまた落ちるしな。

という事で不完全燃焼な状態だったがボス戦に勝利し、ダンジョンから出る。

ちなみに、ボス部屋の奥に魔法陣があってボスを倒した後に起動してダンジョン前にまで戻してくれるぞ!めっちゃ便利!


「セラ、とりあえず今日は帰ろうか。」


「そうね、初めてのダンジョン不安もあったけど楽しかったわ!ノワが守ってくれるって分かってたから安心して楽しめた、ありがと!」


「これぐらいなんてことないよ。明日は下級のダンジョンでも一緒に行こうか。」


「うん!楽しみね!」


そうして明日の約束をして、帰宅した。明日は朝からみっちりダンジョン楽しんでやる!




_____________________

※HPとMPの計算方法について

HPはSTR+VIT+RES½の合計値

MPはINT+RES½(初期値は10固定)


我ながらかなり面倒な設定にしたなと今更ながら思います。主人公のジョブもステータスも今後更に面倒くさくなるの確定してるんですよね...


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