ダンアラ-ダンジョンが沢山ある異世界を楽しむ全1プレイヤー!

あんこ

プロローグ



20xx年、世界にはVRゲームブームが到来していた。

ファンタジーな世界で魔法や剣で冒険したり、銃弾飛び交う戦場で駆け回ったり、巨大ロボを操縦したり、とんでも生物になって人を襲ってみたり、中には、可愛いお姉さんとデートするゲームなんかもあったり。

誰もが夢にまで見た世界が沢山拡がっているVRゲーム。もちろん、最初は値段はそれなりにしていたが人気が人気を呼び、値段も手軽とまでは言わないまでも庶民にも頑張れば手が届く範囲にまで下がった結果、爆発的なブームに繋がった。


そんな中、俺はあるゲームに熱中していた。「ダンジョン・アライブ」略して、ダンアラ。

VRMMORPG、ダンジョンが多発している異世界ファンタジー。かなり人気のあるゲームだ。

「ダンジョン・アライブ」という名前からダンジョンからの生還や冒険がメインかと思いきや、かなり自由度の高いゲームで生まれも、育ちも、種族も選べる。MMOの為ストーリー要素は少し薄めではあるものの、世界を救う為に強くなる王道勇者みたいなルートもあれば、スローライフに主に置くほのぼのルートもありプレイヤーがそれぞれ選べたりする。

そして、何よりも楽しいのがサービス開始されてから5年以上経つというのに見つかってないジョブがあると言われているジョブシステム。そして、そんな沢山のジョブを駆使して攻略するダンジョンやプレイヤー同士が争うアリーナ戦。


そんなゲームのガチ勢、世界ギルドランキング1位。世界プレイヤーランキング1位。ついたあだ名は、公式チート、真魔王、天災、レイドボスよりもレイドボス。それが俺の知識と技術と努力の結晶で作り上げた最強のキャラクター、ノワール・アルベルージュ。何度も、何度も1からキャラクタークリエイトを繰り返し、研究に研究を重ねて作り上げられたキャラクターである。

それだけしっかりハマっていて、もはや自分の半身とも言えるノワール。高校、大学とこのゲームに費やしてきた青春の塊でもある。


そんなデータが、落雷によって運悪く吹き飛んだ。いつも通り、ノワールでプレイしてたら急にログアウト表記も出ずに真っ暗に。

飛び起きて確認するも、データは残っておらず……普通は落雷なんかでデータが飛ぶ事なんてないはずなのに何故……

そう思いながらショックでぶっ倒れるのだった。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る