ヤンデレ美少女幼馴染にストーカーさせてますが、「愛さえあれば何されたって嬉しいでしょ?だって私達、相思相愛なんだもん!」と話を聞かなくて、家に上がりこんで来て、将来のお嫁さんだと言ってますが!?

ヤンデレ愛好家

第1話愛を感じられれば何されたって嬉しいとかいう理論はおかしくないですか!?

電柱の影にサングラスをかけて、俺の事を見ている人物が1人・・・まあ俗に言う『ストーカー』という部類の人が俺に危害を加えるわけでもなく、ただじっと俺の事を見つめている。ストーカーしてくるのが女子だと分かっているけど、俺の事なんか見ていて何が楽しいのか自分には理解がとても出来なかった。


「今日もかっこいいなぁー!君野一晴君!大好きだよ♡彼の事なら1日中見てても飽きないし、好きな人を観察するのって最高♪自由研究に好きな人の観察日記とか無いのかな!?彼の観察日記ならノート5冊は余裕なのに」


なんかよく分からない事言ってるし、いくら好きな人だからって男の観察日記なんか書いてて楽しいのか!?まあ観察日記というより、ストーカー気質な彼女の自己満足的な物として考えた方が良さそうだけどな?


「もういいや家に入れば入ってこれないだろうし、家という安全地帯に逃げてやる!」


家に素早く入り、玄関のドアを施錠する。そして、

すぐさまインターホンが鳴るわけだが、敢えて出ない。出たら、家に上がり込む女なんだからな?


「お兄ちゃん・・・インターホンうるさいんだけど!早く出てよ!」


「ストーカーなんかの相手なんて出来るか!沙和!お前が対応してくれよ!」


「私が怒るのとそのストーカーを追い返すのとどっちがいいか分かるよね?こっちは受験勉強で集中したいのに、何で話も聞かない厄介な人連れて来るの?私への嫌がらせ?」


口調からはあんまり怒りは感じられないが、顔を見ると怒っていると分かるくらいだった。無表情な顔で俺を睨みつけて来てるんだから、受験勉強でストレスでも溜まっているのだろうか?


「はいどちら様で?」


「一晴♡貴方の将来のお嫁さんです♪私にストーカーされてるんだからそこは泣いて喜ぶ場面だぞ!あっでも今からでも貴方のお嫁さんになっても良いよ?そしたら私もこの家の人間だね♪家でも一晴の事を見ていられるなんて最高なんだもの♪私達、相思相愛なんだからね?好きな人になら何されても嬉しいもんね?」


素性がバレないようにサングラスや、帽子等で顔や髪などを隠しているが、それらを取れば美少女な幼馴染だけど、中身がこんな感じなので他の男子からは「緋宮みくもちゃんって顔は可愛いんだけどな、話聞かないし、そもそも俺達に興味無いみたいだし、」とかそんな事言われてる。


「とりあえず今日は帰ってくれないか?妹が受験勉強でイライラしてる。」


「それはつまり遠回しに帰ってほしくないってこと?そんなの頼まれなくたって帰りませんけど?だってここも私の家みたいなものだから。いずれここ、私達、夫婦が暮らす家になるわけでしょ?今から一緒に暮らそーよ!妹ちゃん追い出して」


自分勝手に好き勝手物を言うみくもと、先程は隠していたが今の妹は、怒りを隠すことすらせずに、圧をかけ始める。


「私を追い出すって?お兄ちゃん!この人、話聞かなすぎ!とりあえず今日は帰ってもらって!お兄ちゃんも彼女欲しいのは分かるけど、こんな話を聞かないヤンデレじゃなくて、その私にしとかない?いやなんでもない!」


自身を彼女候補として勧めてきたぞこの妹。

みくもが帰らないと妹がガチで怒るので、丁重にお帰りしてもらうことになったが、最後に


「また来るね♪」


1言言い残し、帰っていったヤンデレストーカー幼馴染の緋宮みくもという1人の女の子と俺の話




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ヤンデレ美少女幼馴染にストーカーさせてますが、「愛さえあれば何されたって嬉しいでしょ?だって私達、相思相愛なんだもん!」と話を聞かなくて、家に上がりこんで来て、将来のお嫁さんだと言ってますが!? ヤンデレ愛好家 @Tutiya0525

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