この世に絶対は無い……とも言えない

　この世に『絶対』は無いらしい。

　確かにそうだ。人間は成長するし衰える。心変わりもする。形ある物は壊れるし、創造も出来る。サイコロを転がし1が連続10回出る事もあるだろう。『買わなきゃ当たらない、買っても当たらない』といわれる宝くじに当選する人もいる。ニホンオオカミは絶滅していないかもしれないし、ネッシーは実在するかもしれない。実はすぐ近くに異世界は存在するのかもしれない。巨大な隕石が地球に落ちない……とも言い切れない。確かに『絶対』を見つける事は難しい。

　だがしかし『絶対』という言葉がある以上『絶対』はあるのだ。何を隠そう、私はその『絶対』を知っている。

　それは『エンターテインメント』だ。

　映画然（しか）り、漫画然り、アニメ然り、そして小説然り。いつ何時（なんどき）、観ても読んでも『絶対』に変わらない。そこには、壮大な世界が広がり、愛おしい推しキャラが居て、手に汗握る戦いが起こり、大好きなハッピーエンドが必ず訪れるのだ。しかも、何度観ても読んでも、次のシーンやセリフを知っていても楽しい。そして、また観たい読みたいと思うのだ。正に『絶対』『不変』だ。

(書籍は紙だから劣化して読めなくなる……などの意地悪な異論は受付けません)

　人間は裏切る生き物。

　しかし、その人間が創り上げたものがエンターテインメント。きっと誰もが絶対に揺るがない最高の居場所が欲しいと思っているのだ。

　小説に映画に漫画にアニメに舞台に音楽に……これからも増え続けるであろう。

　針の穴ほどでいい、私はこれからもエンターテインメントに関わっていたい。たった一人でも拙著が面白いと思ってくれるなら、私にとって無限のやり甲斐になるのだ。

　皆さん、いつもありがとう！！

　をりあ ゆうすけ