たびにっき。~徒歩十五分の旅はトラブルまみれ!?~

霜月サジ太

前編~ネックレスはいずこ~

久しぶりのたびにっき。

外泊自体は毎月のように行っていますが久々にレポート。


メンツは以前と変わらず、

C=Customer=利用者

B=Boss=上司

D=Driver=運転手(以前はG=Guest=ゲストでした。もう固定メンバー)

あーんど、霜月。


※この作品はエッセイです。

脳内ツッコミは入りますが事件はガチで起きている(起こしている)ものです。


夏はちょっと足を延ばしてプールや温泉に入ったので、今回は手軽に(安かったのもあり)徒歩15分の地元駅前のビジネスホテルへw

こだわり食材のビュッフェがウリなとこ。

夕朝付きの価格がリーズナブル、正規の食事料金見ると、え?宿泊タダですか⁇案件。

探し当てるBはいつもながらマジパネェっす。


午後二時。

パートさんに身支度しておいてもらったCをベッドから起こすところからスタート。

外出するといえば【ネックレス】

付け忘れると不機嫌になり責められ続けるので今回こそ忘れないぞ、とどれを付けるか確認して、起きてからつけようとテーブルの上へ。

Bからメール「Dと駅に向けて歩いてる」

そう、この時点まで、すぐ出発なのか、もう少し後なのか不明だったんですね。

遠慮なく出発していいということで。

「パット交換は?」「替えたばっかり、平気!」

外出用の車いすに乗り、身なり整えて忘れ物無いか確認して。

「帽子は?」「要らない?」「陽射しちょっとあるかも」「要る!」と、装着し、戸締り確認し出発。

「どこ行くの?」「駅だよ」

そう、例によってCには行き先知らせていないんです。

いつ出掛ける、どこに出掛けると情報を伝えるとそのことで頭がいっぱいになり、興奮高まり出掛けるころには疲れ切っていることに過去何度もなったため、出来るだけぎりぎりまで知らせないスタイルなんです。

アスファルトで舗装された道……が、いい道ばかりとは限らない。

車椅子が揺れる揺れる。

がたんがたん。

帽子がどんどんずり落ちて、その度に「帽子、上」一分ごとに「帽子、上」。

「喉乾いた」

まだ歩き始めて五分ですけど~~!

まぁ、出発前に飲まなかったもんね。

水筒に麦茶入れて持ってきてるけど、道端に止まって飲むほどじゃないよね……あと十分足らずで着くんだもの。

着くまで我慢して~と急ぎ足。

Bからメール「チェックインしたから部屋に入ってる」

部屋番も聞いて、そのまま部屋に上がってこいとのこと。

スムーズな流れでいいね~。

「夕食まで駅の周りで買い物でもするか?」とBより。

まぁそうですよね三時間もあるんだもの。

部屋について荷物を置く。着いたと連絡。

BとDが隣の部屋からやってきて、じゃあ行こうかと。

一息入れる暇もなく出発。

CがBを見て「ネックレスしてるの? Cもしてきたよ!」と張り合う。


あ   れ    ?



付けたっけ?????


いや、付け忘れたよごめん!!!!!!!!!



いや~~~~~~~~~!!!!


やっちまった~~~~~~~!!!!!!!!


「何でつけてこなかった」とお怒りのC。

涙目。

そりゃそうだ。

こだわるの分かってるんだから、付けてこないほうが悪いに決まってる。

「それ貸して」とBのネックレスをせがむC。

「ハリーポッターだけれど、よければw」と貸すB。

じゃあネックレス探そう、とBの計らいで気を取り直して商業施設へ。

うちらの中でガチャガチャがブームでして。

出掛けるたびにやりまくるんですね。

喉乾いたというCの、ネックレスへの気をまず逸らすためにジュース購入し飲むみながらガチャガチャ巡り。

意外と無いんですよネックレス!

指輪やブレスレットは割とあるのにね!

指輪やらキーホルダーやらゲットし少し落ち着くC。

収穫したなら次行こう次行こう、と先へ進むB。

祝日でイベントしてて太鼓ゲーの爆音で落ち着かなかったんですわ。

お次は駄菓子屋あるよ!と買い漁り。

昭和レトロなお店がイベント出店してる!と、物色物色。

こーゆー柄のガラスコップとか鍋とかあったよね~なんて見つつ。

Cはなぜかちっちゃいダルマが欲しいとw

霜月は直火OKのコーヒーサーバーにもなるガラスポット。

それに珈琲豆入れられるキャニスター。

BとDは何やら様々買い込んだ模様。

続いてはすぐお隣のプチプライスなアクセサリー店。

「マフラーこれどう?」「ほしい!」

「カチューシャこれどう?」「それ買う!」

「ネックレス見たら?」「これ!」

「イヤリングもあるよ~」「これ!」

ほぼ即決。

マジ感覚で生きてるC。

そしてまたまたガチャガチャ(別店舗)へ。

これまたいくつも課金しまくりw

途中Cが「目が痒い」と。

眼を拭ける清浄綿の入ったポーチ、ホテルだわ~。

またまたピンチ。

切り上げてホテル帰るか、と考え過ったものの、楽しい時間に水を差すのは避けたい。

何か無いかとバッグをごそごそ、顔OKのウェットティッシュが見つかりセーフっ!

まだ夕食までちょっと時間あるね、と更にファストファッション店に移動。

またも即決のC。

ラメでキラキラしたふわふわ素材のカーディガン。

白だと似たようなの持ってるよね、となり水色に。

Bもいくつか購入して会計。

セルフレジなので霜月は荷詰め手伝い、エコバッグに服を入れ……ハンガー外し忘れて持って来ちゃったんですねこれがw

いやぁ買い物し慣れてないとダメっすねw

世間知らず丸出しwww

この頃にはネックレス案件はすっかり治まっていたのでB様様でした、ほんと。


時間が頃合いとなり、ホテルのレストランへ。

ビュッフェのご馳走だけ食べたいとCのSon(子)が合流。

さぁ、待った分沢山食べるぞ、とCと意気込む霜月。

一度Cに眺めてもらって食べるものの目星をつけてもらい。

持ってきて、さぁ食べよう!

とは言え、Cを満足させることが優先。(自力で食べられないのでね)

まずは「TKGたまごかけごはん!」おいw

自社牧場で飼育の卵がいくら売りだからって、家で毎日食べてるよねTKG。

まぁ好きなもの食べればいいかと。

介助しながら自分も食べれば……と霜月思うわけですが、Cのペースが速いのなんの。

茶碗と匙で両手が塞がりちょっと摘まむ暇も無いw

えび天、刺身、しゃぶしゃぶ、茶碗蒸し……「もう一回たまごかけごはん」えw

ほんとにもう一杯食べましたよ……。

ちなみに状況としてはSonは黙々と自分のを持ってきては食べ。

BとDがあれこれ持ってきてくれては霜月がCの食介しつつ隙をついて食べ……って分業。

シェフがオープンキッチンで作ってくれるハンバーガーがあるといい、Dが「食べる?」と運んでくれて霜月食べたわけですが、美味しい美味しいと言ってたらDはシェフと交流しがてら2個目を運んできたw

Dは肉NGなのよ……2個とも食べたよ……w

Sonはパンだけもらって来てはビュッフェのカレーを付けて食べてるしw

そのうちにCが満腹になり、あくびを連発。

いつもなら「もういい帰ろう!」となるのが買い物もありよほど満足したのか静かにウトウト。

「はぁー!おなかいっぱい!」とBも満足気。

一人飲み放題付けてるDは「五杯目かな?」とサラリ。

DrunkのDではありません、念のためw

この時点でまだ一時間経って無くて。

もう一時間食べられる。

さぁこっから霜月ターイム!

食べ切れなかったものの処理班出動!

なんですが、あまりのCの食べっぷりに自分も食べていたような錯覚になり、あんまり要らないかな、という気分に。

それでも霜月の胃がブラックホールだと思っているBとDは遠慮なく料理をパスしてくるわけで、人並み以上には食べたよね……。

休憩挟みながら時間まで食べ、「お腹を休めるためにゲーセンで遊ぶぞ!」ということに。

まだ七時半だしね。

一度荷物を部屋に置き、再出発!


こっからホントひっどいことになるわけなんですが……。


この時点で、パット交換しなくて平気かとCに確認しなかったのも、ひとつ失敗だったのです。

それが分かるのはまだあとのお話。

良くも悪くも伏線回収される後編をどうぞお楽しみに!

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