声続き

@poi-hii

第1話再始動

ワークショップは秋の光とともに新しい段階に入った。参加者の顔ぶれは少しずつ変わり、若い手も混ざるようになった。葵は続ける理由を一言で語らなかったが、その目はいつも静かに燃えていた。陽介は楽譜を置き、代わりに「記憶の地図」を作る練習を導入した。簡単なメロディとキーワードを結びつけ、声でその地図を辿る訓練だ。拓海は言葉遊びに新しいルールを持ち込み、即興で出た断片的な記憶をビートに編み込ませた。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る