第10話 ローランドとリンチュウ・103

「さすがだな。」

「・・・。」

ローランドはそれには答えず、右手をてのひらを

上にして、人差し指と中指を開いたまま、

前に突き出した。

「なんだ?」

リンチュウの不意をつく!

クイ!

人差し指と中指を上に立てながら―

ローランドが詠唱する!

「昇れ、猛(たけ)き火竜(かりゅう)!」

リンチュウの足元に、

青銀の魔法陣が現れる!

「くっ、魔術か!」

あわててリンチュウが跳び下がると―

そこから―

ズオォォォ!!

直径1メートル50センチほどの、昇竜を模した

火柱が噴き上がったッ!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

ローランドとリンチュウ 福竜 @fuku257

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ