片道切符の旅はつつがなく進行していた。
綺麗な月を見ながらゆっくりと朽ち果てる。
……そういうプランだったんだが、隣の相棒が健気な夢を語るもんだから、俺も「応援」してやることにした。
あいつらにとっては想定外の事態だろうが、
まあ、ツキが悪かったと思って諦めてくれ。
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真っ暗な宇宙空間にぽつりと浮かぶ月と、二人の宇宙飛行士。
シリアスな世界観から、哀愁や憤懣を抱かせた上で、話は急展開を迎える。
月は美しさや儚さとともに、ルナティック=狂気とも結びつけられるが、
ここまで綺麗な形で落とした手腕には驚かされた。