最初は「能力者×軍事」の王道かと思った。
だが読み進めるほどに、この作品の本質はそこだけではないと気づかされる。
描かれているのは、力を得る物語ではなく、
“自由を問われる物語”だ。
主人公は最上位の力を与えられる。
しかしそれは祝福ではなく、逃げ場のない選択の始まりに過ぎない。
英雄か、兵器か――どちらを選んでも、そこに本当の自由は存在しない。
その構図が非常に秀逸で、読者の期待する「かっこいい戦争」をそれだけにせず、一段深いレイヤーへ引きずり下ろしてくる。
能力バトルとしての面白さはもちろん、
組織、国家、戦争という枠組みの中で「個」がどう扱われるのか。
その冷たさと現実味が、この作品の魅力を一段引き上げている。
王道でありながら、ただの爽快感に終わらない。
グレード1たる能力者たちは、その力ひとつで国家のの行方を決めかねない戦略級兵力の持ち主たち。
彼らを見ているとわかります。
【国が自由を掴み取るその日まで、主人公たちが自由を捧げて戦う物語】だと感じること。
読み進めるほどに、“自由とは何か”を問いかけてくる一作です!
異能力に突如目覚める主人公、そして非現実の戦いへ! と、王道のライトノベル。詳細は、是非読んで確かめてください。
好印象だったのは、味方勢に理不尽に嫌味なキャラがいないこと。最近、ざまあ系が流行っているのか、安易に嫌味なキャラを制裁する展開が増えているような昨今、この作品のキャラクターはそういうのがいないので、ストレスフリーで読めます。
厳しい発言でも、一理はあるし、それがキャラクターに熱を持って感じられます。
主人公最強ぽいですが、安易に主人公マンセーをしないのも、非常に好感が持てました!