取り替え子~妖精に誘拐し育てられた俺が、三度目の世界救う件~

悠希

第1話

教室、

何時も通っている学校で授業を受けていると

モンスターの襲撃を受けた。


「あ?」


と、振り向いたクラスメイトが弾き飛ばされそうになる。


「ああっもう」


幼少期に妖精にさらわれた経験が役に立つ。

覚えた魔法でシールドを張る。

防御で弾かれたモンスターを

異次元空間に弾き飛ばす。

昔、言われた事を思い出した。


「お前が生きているかぎり、邪神は必ずやってくる」


俺をさらった妖精が言った事だ。

そりゃ、そうだろう

妖精に鍛えられた俺は邪神を退治しまくった

妖精に対する邪神なので

人間には、ほとんど関係なかったのに!

小学校に上がる前の俺は

戦隊ヒーローになりきって

意味もなく魔獣を討伐しつづけたのだ。


 そんな昔を思い出していると

異次元に飛ばした魔獣とは別にもう一体現れる。


 どこから来ているのかわからんが

元を絶たないとだめだな……これは。

 そう結論付けた俺は魔力を探り

辺りをつける

行くのもめんどくさいので

極大魔法で、燃やす

燃やす

燃やし尽くす

ようやく、収まった魔獣、モンスター襲来。

気が付くと、クラスメイト全員が教室にいなかった。

普通に逃げたか……?

そう思っていると

それは、異世界への入り口が

ぽっかりと開いていた。


 もう一回

異世界で冒険するの嫌なんだけどな……

子供のころは、無邪気に冒険していたが

今になってみると、道路もないし

地面は土でくさいし

風呂もコンビニもないし

お菓子もないければ、ぺいも使えない


でも、誘拐されたんだろうなぁ……


「仕方ない、行くか……」


こうして、俺。

開来・岱(ひらき・だい)は再び異世界ファンタジーに冒険に出かけるのだった。

重大な勘違いを残して。








 学校の体育館。


「先生、やっぱり、開来だけいません」


学級委員が先生に語るなか


「あいつどこにいったんだ。

大地震があったと言うのに……」


魔獣は地震として処理されて、クラスメイトに心配されていた。


「ふふっ、記憶操作はしといたよ。勇者様」


1人の少女を残して。

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