豚のトン子

竹内昴

豚のトン子

ミニブタのトン子は、田舎から都会へ引っこしてきました。

田舎では、牛や馬や羊とあそび、

わらの上でねむり、泥んこでころげまわっていました。


でも都会では、部屋のなかばかり。

友だちもなくて、たいくつです。


ある日、トン子は思いきって外へ飛びだしました。

車の音、人の声、まぶしい光――

ぜんぶがはじめてで、ドキドキします。


すると、公園であそぶ子どもたちが声をかけました。

「いっしょにあそぼう!」


ボールを追いかけ、走りまわり、

トン子はすぐにみんなの友だちになりました。


トン子は思いました。

田舎もいいけれど、都会にも楽しい居場所があるんだ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

豚のトン子 竹内昴 @tomo-korn

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ