4人まとめて異世界転生、しかも同じ村というありそうで無い設定で紡がれる異世界冒険者生活が面白い。ストレス展開なんかもあまり無く、気楽に楽しめる。
転生者同士が初めから協力しているという点も珍しい設定だと思う。
村を出るあたりまでが4人で協力して生きてて一番面白く特にオススメできるポイントになる。
登場人物が増えたり世界が広がると小説の難易度が上がるのでこれはもう仕方のないことだと思うが、もう少しヒロイン3人に意思を持たせてもいいのかなと考える。主人公の影にヒロインズが隠れることで作品の強みを失っているかもしれない。
文章的な特徴としては、謙遜・謝罪するときの癖なのか、謙虚になりきれずに話し相手の神経を逆なでするような余計な一言がよく見られる。文章全体は丁寧であるのにその部分だけ異彩を放っている。特に主人公達すげー!からの謙遜の流れは何度もあるので、そのたびに余計な一言が入るのが作品最大の謎だと思う。
王子様みたいなイケメン女子の桜花先輩に義理の妹の実里にその友だちのつららちゃんがいたバイト先のコンビニで、飛び込んできた自動車によってグチャグチャにされて意識を失った阿部夏樹が目覚めると、4人そろって狭い部屋にいた。それも全裸で。どうやら手違いで死んでしまったらしく、転生させたいけどその前に行き先の条件を自由に決めて良いからと神様から言われて4人は考えた。全員がいっしょにいられる世界を。
桜花も実里もつららも夏樹のことが好きだったみたいで、それなら誰か抜け駆けしそうなものなのに、そこは仲良く順番に夏樹とイイことをしながらどんな世界に転生しようかと考える。合間には料理の技術を磨いたり魔法の力を鍛えたりして準備万端で転生した世界で、6歳から始めた異世界生活が苦労にまみれるなんてことはない。冒険を重ねて活躍もしながらハーレムも作って子供もいっぱい。そんな転生後のワクワクする日々を追いかけながら、自分たちがチートできそうな世界ってどんなだろうと想像してみる楽しさをくれる異色の転生ファンタジーだ。
(積極的なヒロインたちに囲まれながら自分の居場所を得ていく男子のハーレムラブコメ4選/文=タニグチリウイチ)