『召喚獣のもとへ~太古の焔』

クールペンギン

行商人からの話。

『召喚獣』

 世界中にある、魔力の溜まり場である“魔穴(まけつ)”の中で、一つの“魔穴(まけつ)”につき、一体の召喚獣と…現在はなき、古代文明の魔法使い達によって生み出された、魔獣達……。

 世界には、元素を繰り出す黒魔法や、回復魔法に結界魔法などといった白魔法があり、召喚獣も、その属性によって、その魔法を使う事ができる。


 世界には、その魔法の魔法使いでもあり、上級魔法の一つでもある、召喚魔法が使える、召喚士もいる。

 召喚獣は、“魔穴(まけつ)”に来た、その召喚士を認める事で、それぞれの召喚獣の魔力の結晶体を、召喚獣が認めた召喚士に授けて、契約をする。

 そして、召喚獣は、その、召喚士に授けた魔力の結晶体を媒介に、召喚士の召喚魔法で、召喚獣がいる“魔穴(まけつ)”から、瞬時に、遠く離れた場所に召喚されて、召喚士と行動をともにする存在……それが、召喚獣……。


 召喚獣は、基本、召喚士に召喚されていないときは、自身の“魔穴(まけつ)”にいて…世界のどこかで、召喚士に召喚されるのを、待っている……。


 ゆえに…召喚獣が、召喚士に、召喚されない限りは…召喚獣と召喚士は……その場で常に行動を、ともにする事はない……ーー

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