愛 言葉 

しゃせん

 脳 まで 彼に 溶ける 


 これは 友人の話 。


 まぁ これからは A と 呼ばせていただく ... 。







 A の 、素敵 複雑 な 恋愛 の お話 ... である 。











 A は 、自分でも 悩む 程 浮気 癖 があった


 彼氏 さんに 少しでも 寂しさを 覚えると 、


 それを 覆うかのように 。


 繰り返し 、 繰り返し 。


 正直 、 それで 少し 有名 でも あったのだろう 


 「 とうとう 話す人も いなくなっちゃうのかな ... 、 」


 そんな A の ため息 。


 僕 は その 相談に よく 乗らせてもらった




 でも 数カ月 して 


 新しい彼氏 さん が できた 


 「 彼氏がね 、それでね ... 」


 楽しそうに 話す A 。


 


 A は すごく モテていたから 、元カレも 沢山 。


 別れた 原因 は 、全てと言って いい程 A だったけれど 。



 でもこの日 、 A は 上機嫌 で 、 僕に 新しい 彼氏さん の お話を してくれました 




 「 それで 、すんごい 気が合うの 。 趣味 とか 好きなものも 似ててね ... 」


 

 A の 話す 顔は きらきら 輝いてて 、


 本当 に 素敵で 気の合う 彼氏さんなんだな 、、と 。


 

 最初は 少し 疑っていた 僕も 、そんな 2人のことを 応援 してた 


 

 今度こそ 、大丈夫


 A も 、不安になったり する 気はしない


 大丈夫 、 いける !!


 頑張れ !!


















 ... ずっと そう思っていたのだが














ある日 Aは 、いつもの ように


僕に 惚気話を してくれた 。





「 でね 、 彼と 『 あいことば《合言葉》 』 を つくったんだよ !! 」



... え ?



何の話 だろうと思った 。


純粋に 、 なんだか 不穏な 感じがした



合言葉 は 、 合図のようなもの 



あれだけ 通じ合っていた 2人に 合言葉 、、 ?


 

必要な 訳が無い 、



どうしたんだろう 。 急に 何があった



比喩とか ではなく 、 本当に 、 冷や汗が した



なんだろう


なにがあった


なにが — 。












これは あとから 聞いた話 と 、 A が 話してくれた 『 あいことば 』 の


続き 。









「 見てるよ 。 A ちゃん 。



  ずっと 一緒だもんね 。


  俺 知ってるんだ


  A ちゃん が やればできるの 。


  ね 、





   ...  『 あいことば《愛言葉》 』 つくろっか 。 」









 



 








「 愛してるよ A ちゃん 、


  だから お前 は 


  『 愛してるよ __ 君 』


 








  ね ? 」














































 人 の 愛 《合》とは


   こんなに  複雑 で

























ぞっと してしまうような 怖い ものなのか 。


















どろどろ で 


   狂う 模様なのか 。











 















 A の 浮気 癖 は 、




   ぱたん 、  と  なくなった  




 その上 新しい 彼 の 惚気話 もなくなり


   代わりに 、 どこに行くにも 一緒の 2人 の 影 があった 













 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

 愛 言葉  しゃせん @Siip114510M

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ