第6話 神棚

ご自宅に神棚ってあります? あ、そう。やっぱりこういうお話を書いておられる人だから、そりゃおうちにありますよね。


うちの家って、なにかあると母親がすぐに神棚にお願いするんですよ。


部活動の試合とか、定期試験とか、受験とか。

おかげさまで、試合に勝ったり、定期試験はいつもより点数取れたり……。


あと、「AかBか迷っていますが、Aにしようと思います」っていうようなお願いの時、あるじゃないですか。……あ、そんなことはお願いしない……んですか。


え、じゃあ神棚にはなんてお願いを? 家内安全。なるほど。


うちは、迷ったら神棚にお願いするんです。

で、もし「それはダメ」って神様が判断したら、お神酒の表面にカビが生えるんですよ。


ええ、そのカビです。青とか黒とか。

そうなったら、「Aはダメ! Bにしな!」って母親が。


そうやって私の進路とか、父の転勤とかが決まっていったんです。

もちろん、幸せですよ。


学生生活も楽しかったし、進路も間違ってなかったし。いいところに就職したし。


ただ、結婚を迷ってて……。

母が反対するんですよ。


で、お伺いをたてるって、お神酒を供えたんです。



カビが生えました。



なので、両親はそろって反対してるんですけど……。

私、見ちゃったんですよ。


夜中にね、母が神棚の前でごそごそしているの。



あれ。

菌をふってたんじゃないかって。カビが生えるような。



いままでもそうやってきたんじゃないかって。



そう思ったら。


私の結婚。

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