痛む。

玉置ぽえた。

第1話

ココロを

嵐のように

ぐちゃぐちゃにした恋は

呆気なく

終わった。

彼が好きだったものは

従順で

面倒くさくなくて

甘やかしてくれて

何でも許してくれて

「都合のいい存在」。

だから

世間知らずな私は

きっと

丁度いいモノで

「問題」が発生したら

俊敏に

振り返ることもせず

捨てたんだろう。

繋いでいた暖かさは

囁いていた甘い言葉は

優しい微笑みは

ただの褪せた塵屑に変わり果て

それでも

捨てる事も出来ずに

ただ

ただ…

そこから

今の私を見つめている。






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痛む。 玉置ぽえた。 @poeta

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