気になる人

私の名前は絹川愛華、最近176cmになって高くなったな〜って思ってます。そんな私には、ちょっと前から関わってる先輩がいます。その先輩は身長がとても小さく、自分より本当に年上か疑ってしまうほどで…それでいて反応が面白い人です。


そして今日は部活が終わってイ⚪︎スタを覗いていたら、とある人からフォローリクエストが来ました。その人は…絶対先輩ですね。アイコンが猫なのですぐに分かりました。最近、お家で飼ってる猫の画像を先輩は見せてくれたので、改めてよく分かりました。


そして先輩は、イ⚪︎スタのストーリーをあげているのを確認できたので、見てみる事にします。すると内容は…


"後輩の身長高くて泣く😭😭😭"


と、街の風景を添えて投稿していました。

そんな投稿を見て私は思いました。明日、思い切り先輩に低身長いじりでもしてあげましょうか、面白い反応が見たいですし。


――――――――――


ストーリーにあげた悲しみの嘆きを、誰かがいいねしていた。絹川本人だった。絹川め…高身長だからってやっていいことと悪いことがあるだろ…(ただ絹川はただ単純にいいねを押しただけ)。


「…さて、イ⚪︎スタを閉じて勉強でもするか」


俺はスマートフォンを置いて勉強机に向かう事にした。その時、俺は何故だかスマートフォンのことが気になってしまっていた。何でだろうね。


――――――――――


俺は今、何故だかあの時の活発スポーツ系女子ちゃんと一緒にショッピングモールにいます。


「…やっぱこれっすよね有村さん」

「そ、そうだな…」

「やっぱそうっすよね!あと自分のことは浦田って呼んでもらって構わないっす!」

「お、おう…」


俺は浦田ちゃんこと、浦田うらたあおいちゃんとショッピングモールにいるわけなんですけども、理由としましてはただ単純に気になる人がいて、その人があともう少しで誕生日なのでプレゼントしたい、と言うので、俺からの目線…抽象的に言うと男性目線からのプレゼント選びがしたいと言うことなのでついてきていると言うわけだ。


…あ、ちなみに「有村さんにはプレゼントはありませんよ〜?まあ有村さんなら…私以外の女性ならもらえるかもしれないんすけど」と、よく分からんことを言っていた。


「まあ今日はついてきてくれてありがとうっす、お陰でプレゼントが決まりましたっす」

「良かったな、それで…気になる人って誰なんだ?」

「その人は…有村さんと同じクラスの高橋さんっす…」

「おぉ、プレゼント、うまく渡せるといいな」

「はいっす!」


と、俺は浦田のプレゼント譲渡が上手くいくことを祈るばかりであった。まあこの様子をイ⚪︎スタにあげるなんてことはしなかったさ。誰かに誤解でもされたらどうするの?

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る