ヒガシの帝王〜The Final〜

「わかり申した！」

愛媛県知事・中村知事が答える。その声は覇気にあふれ、周囲を圧倒する力があった。

官兵衛からの

援軍要請を快諾し、

電話を閉じた。

　彼はすぐに電話をかける。相手は

高知県知事・濵田(はまだ)知事であった。

「国民のため、国家のためにござる！」

濵田知事は、情熱にあふれていた。この気合いなら、情熱大陸にも出られるだろう。

「軍師には、

　長宗我部元忠殿がよいかと。」

元忠は２５歳と若い当主だが、

智謀の士と名高い。

「これで決まりましたな！」

中村知事は血が騒いでいる。まだまだ若い者には

負けられぬ、その気概だ。

「ははは！

　四国勢の実力、見せてやりましょう！」

濵田知事も熱く応じた。

　四国勢の総勢、精鋭７万！

中村知事が大将となり、大坂へ向けて

出陣した！