第4話 逆賊4

「利休を助けとるのは誰や?」

「直江兼続(なおえかねつぐ)。

 世界的に有名な、

 写実画家です。」

竹中官兵衛が答えた。

「そんなに売れとるんか?」

「はい。

 彼の描いた絵は、最低億の値が付くとか。」

なるほど、と関中王はうなずく。

軍資金は潤沢のようだ。

「申し上げます!」

官兵衛が放っていた間者だ。

「申し上げよ。」

官兵衛が促す。

「はっ!

 敵の兵力は、およそ10万!」

「「「!!」」」

諸将も驚く!これでは、大坂の陣に匹敵する規模ではないか!

「利休は兼続を軍師に迎え、

 簒奪(さんだつ)を企て、

 日本初の帝王の位に即くつもりの由(よし)。」

「関中王、準備はできておりまする。

 御命令を。」

動くとなったら電光石火。

やはり官兵衛は頼もしい。

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