Season2 クリックの過去 〜第14作目

きっちゃん

第1話 お嬢様

QueenGnuのライブから少し時がたったある日。俺は家の収納を掃除していた。最初は俺の部屋を掃除した。懐かしいものが沢山出てきて少し懐かしみに浸っていた。だが、こんなことをしていたら日が暮れてしまうと思い、俺は急いで片付けた。俺の部屋の掃除をした後、クリックから私の部屋もお掃除してくださいましと言われたのでついでがてらに掃除をした。


マーちゃん「ん?これは?」


クリック「どうかしましたの?」


俺はクリックに分厚い本を見せた。


クリック「そ、それは…!」


マーちゃん「中身見てもいいか?」


クリック「やめてくださいまし!」


クリックがそういうと俺が持っていた本を奪った。それほど大事なものだったのかと思い必死に謝ろうとしたらクリックが続けて口を開いた


クリック「これは私がマーちゃんと結婚する前の私が沢山載ったアルバムですわ」


クリックはかつてティブロで1番のお嬢様だった。今でもお嬢様要素は抜けておらず、俺と話す時は「〜ですわ」や「〜まし」がよく使われる。


マーちゃん「そうだったのか」


マーちゃん「そういえばクリックって俺と結婚する前どんな生活をしてたんだ?」


クリック「話せば長くなるのですがいいでしょうか?」


マーちゃん「もちろんいいぜ」


私はティブロ王国で1番有名なブラウン家に産まれました。私には姉ライトがいました。私とライトは仲が良く、そこまで喧嘩をしない姉妹でした。しかし私が5歳の時、父と母が喧嘩をして父が私の家を去っていきました。私は父がとても大好きでしたのでその日の夜は泣き崩れました。新しい父が私の家にいらしたのですが、やはり前の父を思い出してしまい、安易に話すことができなかったのです。その翌年、私はティブロ王国の小学校ではなく、お隣マシナリー王国の小学校に入学されられました。私はティブロ王国の小学校にいきたいと抗ったのですが、私の母が「ティブロ小学校よりマシナリー小学校の方が頭がいい」という理由でした。その時のティブロ王国とマシナリー王国の関係は悪く、私が小学校に行ってもティブロの人間だと言われて酷いいじめを受けておりました。


マーちゃん「そんなことが…」


ですが私がいじめを受けているということは父にも母にも言えませんでした。私の辛さを理解してくれないからです。ですが、私の辛さを唯一理解してくださるのが姉ライトだったのです。私は毎晩毎晩泣きながらライトに弱音を吐き続けました。ライトはいつも私を励ましてくれました。そして私が8歳の時、とうとう父と母に私の現状を伝えました。最初は反対されるかと思いましたがその反対でもっと早く言って欲しかったと言われました。そして小学校3年生の秋、私はティブロ小学校に転校しました。



















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