フューチェア-第1章-

@Kengo0711

第1話 ようこそ 世界へ

地球から約1万光年離れた遥か遠くの宇宙に浮かぶ星。

その名も「FUTUREA(フューチェア)」。無数の高層ビルがいっぱいあり、浮遊する車や人工知能(AI)などの様々なものが発展している大都市だ。この世界は異なる人。略して(異人)という生物が住んでいる。


そしてこの世界に住む一人の少年アキ・ベルト。今日も朝の目覚まし時計がなり、それを止める。だるそうにしながらも準備をしている。


「はぁ、今日も学校か...」


顔を洗い、制服に着替えてアキは、

(今日も行きたくない...面倒くさい)と思いながら一人で朝ごはんを食べている。


アキは箸を止め、横の写真立てに目が行く。


アキは立ち上がって写真を持ち

眺めながら呟く。

「お母さん...お父さん...いったいどこに行ったんだよ」  

アキの両親は小さい頃からから行方不明になっている。アキはまだ小さかったので覚えていない。突如として姿を消してしまい中学生まではお父さんの友達と名乗る人と暮らしていた。


アキはため息をつき、写真立てに戻す。

そしてバックを持ち突然意味深な事を呟く。


「今日もあの化け物に会いませんように...」


玄関のドアを開けすぐに鍵をかけて

アキはササッと走り学校へ向かう。


街の人々は今日も平和的に過ごしている。

だが、人々の顔は何か警戒している目をしていた。


「今日も色んな人達が..警戒してるなぁ...僕も気をつけないと...」


アキはとても緊張した状態で

早歩きをしている。 するとアキの近くの高層ビルの上から爆発のようなものがなった。


「うわ!?..なに!?」


人々は驚き叫けんで逃げている。他の人々が上を見ると1人の怪物みたいなのが出てきた。

アキと人々はそれの存在に気づき絶望した。


「やっぱり....ヴァイレだ...」


【ヴァイレ】白い肌に紫のヒビがあり、更に紫色の。狙った人を殺してその人をどこかに連れていく謎の存在。この世界はヴァイレがでる世界だ。

といってもまれに現れるのだ。 ヴァイレは感情がなく凄まじいスピードで相手を殺す力を持っている。


ヴァイレは1人の男を肩に担いで逃げていった。


人々たちはざわざわと騒いでいる。

アキは連れ去られた男の事を考えていた。

なぜなら、先程連れて行く前に

あの男の人はまだ意識があり、アキの方を見つめながら口を開けて「助けて....」と呟いているのをアキは感じたからだ。


アキはこう見えて学校ではとても優しくて女子達にモテモテなのだ。しかし、アキはその優しさに自覚がない。


でも、アキは心の中では「助けなきゃ」とずっと思っていた。でも怖かった...あの怪物に殺されるかもしれない...そう思いながらも連れ去られたあの男を思うとだんだん怖さが失っていった。


「助けなきゃ...確かあっちに行ったはず」


アキはヴァイレが行った方向に走った。

しかし、ヴァイレはとても早くてすぐに見失った。


「くそ...追いつけない...」

もうバテてしまい息切れしている。


「はぁはぁ...だめだ...でも..助けないと殺されちゃう...」

アキは、力を振り絞り再び走ろうとしたその時誰がアキを呼ぶ。

「おい、あんた」


足を止め振り返ると1人の男性が立ってる。その男性はアキを舐めるように見てる。

男はニヤッと笑いながら。

「君...いい力持ってるねぇ...分かるよ僕には〜」


アキはなんの事か分からなくて困惑する。

「えっと?貴方は?」


「僕?僕はウォール・タースイだよ〜よろしく〜で?君の名は〜?」

とてもチャラそうな感じの男性だ。でも、とてもイケメンで身長は少し高い。更に青くて綺麗で爽やかな目と髪をしている。


「えっと...アキです....あの、何か用件なら早く言って貰えれば...」

アキは連れ去られた男を考えながら言う。


ウォールは微笑みながら言う。

「君..ヴァイレを追ってるでしょ?」


その言葉にアキは瞳が揺れすぐに言う。

「え?...なんで知ってるんですか....?」


アキは何故自分の今の目的を見知らぬ人に知られているのか疑問でしか無かった。

その時ウォールが言う。

「だって、そのヴァイレ...俺も追ってるもん」

アキはとても驚いて言う。

「あ..貴方もあのヴァイレを?まさか、僕と同じく連れ去られたあの人を取り返しに?」


「半分正解!だけど...もう1つある...ヴァイレを殺す...かな?」

アキは何故かウォールの言葉に背筋が凍る感覚が現れた。


「こ...殺す...?貴方はあのヴァイレを殺せる道具とか...そうゆうのあるんですか!?」


「道具〜?違う違う...僕の手をじっくり見ててね?」

アキはウォールの言う通り、彼の手を見る。

すると手から緑色の燃えるオーラがウォールの手に包みこんでいる。


アキは驚愕しながら答える。

「な!?...何ですかそれは!?」

まるで本物の宝石を見てるかのようにキラキラしていて何故かアキは見てて心地よかった。


「これはね...リクス(異力)っていう力だよ?」

ウォールが答える。アキはまた不思議そうに見つめて言う。

「リクス....?それって?何なんですか?」


ウォールは丁寧に説明する。

「リクス(異力)は、俺たち異人達の細胞の《異力核》という肉眼でも見えない粒がある。その粒で体力や筋力の引き換えに発動されるんだ〜更に身体能力などの向上されるんだよ..でもね?このリクスってのは全員が持ってるわけではないんだ」


アキはリクスを興味を持ち始めて釘付けになっているこの力があればヴァイレを倒せると...。しかしウォールはリクスを消してこう答える。

「これ以上教えてると時間が掛かる。まずはヴァイレのところ行くよ」


「あ...そうでしたね...すみません」

アキが謝るとウォールは慰める。

「大丈夫だよ〜...でもね?さっき君にいい力持ってるねって言ったでしょ?君にもあるんだよ?そのリクスが」


アキが驚き希望の目をしながら。

「本当ですか!...」

更にアキは決心してウォールに土下座してお願いする。

「僕もその力で世界を救いたいです...お願いします...僕を弟子にしてください!」


「ほーう?いいね〜?でも、死ぬかもしれないんだぞ?あんたの人生は180度変わるがいいのか?」


「はい...僕は死ぬ覚悟で世界をフューチェアを救います...」

顔を上げてウォールを見る。すると一瞬アキの目の瞳が緑に光、ウォールはそれを見てニヤッとして答える。


「わかった...いいぜ?でも今はヴァイレと男の人を助けることだ、いくぞアキ」


「はい!」



第1話 ようこそ世界へ [完]





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