このゆるふわ令嬢はキャスティングミスです
愛があれば問題ない
第1話ふわふわな せかい
あれ?ここどこ?じめんがまっしろでふわふわだー。すごい、くもにのってる!
みんなぴょんぴょんしてる!たのしそー
トランポリンみたい!見たことないけどトランポリン。そうだ、ママがあんまりうごいちゃダメっていってたのに!せきが出てくるしくなるよって
......でもちょっとだけ、ちょびっとしたらすぐやめるから
ぴょん、ぴょん ぴょん
きゃーたのしいーー
ぴょんぴょんぴょガンッ
「「う"わっ(にゃッ)!?」」
いたた...くない!じめんふわふわでよかった!ってそうだどうしようひとふんじゃった!い、いきてる?
「だ、だいじょうぶ?おにいちゃんけがしてない?ふんじゃってごめんなさい」
下をむいてねてるおにいちゃんをゆらゆらしてみる
あ、うごいた!こっちむいた!よかったしんでない!
「大丈夫、衝撃はあったけど痛くは無かったよ。それよりきみこそ思いっきりこけてたけど大丈夫?」
「うん!じめんがふわふわだったから大丈夫だった!」
「よかった!僕は栄 悠里 小学3年生です。みんなからはゆうって呼ばれるかな。よろしくね」
「ゆうくん!のあは あやせ のあ しょうがくいちねんせいです!」
「ところでここはどこか分かる?」
「んーん、おきたらここいたの、じめんふわふわで、すごいとぶの!」
「ほんとだ!バネとかじゃなくて僕たちの体が軽いみたい」
ゆうくんはいろんなとびかたでとんでる。
わたしもマネしてケンケンしたりうでだけでおきあがろうとするけどこけちゃった。でもたのしい!
ゆうおにいちゃんと、いろんなおにごっこしたり、だるまさんがころんだしたり、いっぱいいっぱいあそんだ!
そして、あそんでたらいっぱいおともだちがきたの!でもみんなちょっと遊んだら寝ちゃった
それでもゆうおにいちゃんとあそんだ、ずっとずーとあそんだ
「みんなねてるねー」
「そうだね、現代っ子だからゲームとかおもちゃとかお菓子とかないからあきちゃったのかも。」
「えー?そうなの!?わたしぜんぜんあきない!いっぱいはしってもつかれないし、いきくるしくないし、せきでないし、おなかもいたくならない!すごい!すごいんだよ!」
(ぼくもこんなに楽しいの久しぶりだなだ。のあちゃんが嬉しそうだとぼくも嬉しくなるんだ。不思議な感覚だな。)
かんどーしてからだのいろんなところをぺたぺたさわってみる
「どうしたの?どこか痛い?」
「ちがうの!どこもいたくないの!すごいの!のあのゆめがかなったの!」
「のあちゃんの夢ってなに?」
「いっぱいうごいてあそぶのと、いっぱいおいしいものをたべるのと、ともだちたくさんつくるの!きょうだけで2つもかなっちゃった!!」
ゆうおにいちゃんは顔をクシャとして
さいごにみたママとパパとおねえちゃんとおいしゃさんとようちえんのせんせいとおなじかおをした。
「な、なんでそんなかおするの?のあはまいにちたのしいんだよ?ママにぎゅってしてもらった、り、パパに絵本読んでもらったり、おねえぢゃんにあたまよしよししてもらうのずぎなのぉ!ようぢえんだっておゆうぎかいでやりだいやくできてすごくだのじかったのおぉ
だがらあーごめんねっでいわないでえぇ」
ゆうおにいちゃんはずっとぎゅっとして、あたまをななでてくれた。
それはママとパパとおねえちゃんとおなじぐらいほっとした、の
おやおやまさか記憶を取り戻す子が出てくるなんて前代未聞ですよ。ここの空間は生前の記憶を違和感なく消していく効果があるというのにまさか逆に取り戻してしまうなんて
「どういうこと?生前ってここは夢とかじゃないわけ?僕たちはどうなるの?」
「あなたはとても冷静で頭がいい子ですね。大人だって取り乱すというのに、ほんとに子供ですか?」
「あなたが神様だったらぼくの生い立ちぐらい分かってるんじゃないかな?あの親のもとにいたらいつか死ぬことぐらい覚悟してたよ」
「きみも記憶を失ってないのですか?すごい恨みというか執着ですねえ」
「恨みとかはふくしゅう心とかは、のあちゃんと遊んでる時にほとんどうすれたよ。ほんとに何も考えずただ思うまま好きなように遊んだんだ。おかげでふくしゅうとか生き返ってまでしなくていいかなって。それより、のあちゃんこ夢が叶うのを見届けたいって思ったんだ。ただ死んでるならご飯を食べるのは無理そうだけど。」
真っ白なおばけさんはじーっとみてくる
「このまま記憶を消すのは惜しいですね、面白いのでこのままにしときましょうか」
「そんな適当でいいんだ」
「ええ、それでは皆さんにも起きてもらいましょうか」
真っ白な服来たおばけさんは
パンっと手をたたく
するとみんなどんどんおきてくる
「ハイハイみなさん、お静かに
みなさんには大切な役割があります
それは劇を完成してほしいのです
上手にできたみなさんにはご褒美があります
あなた達の望んだ通りの転生をすることができるのです」
「ねえねえゆうくん、てんせいってなにー?」
「もう一度生きるってことだよ」
「そうなの!?そしたらパパとママにあえる?」
「このひとが言ってることが本当なら会えると思うよ」
「やったー!じゃあのあ頑張る!」
じゃあみなさんにやってもらう劇の内を説明します
あるところに貧乏な貴族がいました
「きぞくって何ー?」
「王さまのお手伝いをする人たちのことです。質問は後で聞くのでみなさんちゃんと紙芝居を見ててください。」
「はーい!」
とても貧乏な家でしたがとてもとても頭が良く、可愛らしい女の子が生まれました
女の子は家族を助けたいと思い、沢山勉強して学校に入りました。学校に入るためにはたくさんのお金が必要でしたが、女の子の頭の良さのおかげでただで入ることができました。
学校では女の子の頑張ってる姿に関心した生徒や、勉強を教えてもらいたい生徒、彼女に手伝ってもらいたい生徒が沢山彼女の周りに集まりました。
しかし、とても人気になった彼女に嫉妬した裕福な貴族が彼女をいじめはじめました。
彼女はとても、辛い目に遭い悲しい思いをしました。
彼女が裕福な貴族にいじめられて泣いていると彼女が今まで助けた生徒が今度は彼女を助けてくれました。
いじめた令嬢は学園から出ていき彼女をいじめる人はいなくなりました。
彼女は自分を助けてくれた生徒と結婚し、仲良く末長く暮らしましたとさ
おしまい
「面白かった!」「なんかシンデレラみたいねー!」「憧れちゃう!」
みんながわあわあとはくしゅしてる!
「では台本を渡すのでみなさんには誰がやりたいか選んで貰います。」
「わあおっきいよめるかなー」
「一緒にゆっくりよんでいこうね」
「この泥棒猫!」
「ねこがどろぼうしたの?なんで?
おさかなでもとったのかな?」
「人のものを取る人のことを泥棒猫っていうんだよ」
「へええおもしろいね!ねえ、ゆうくん。のあは、おじょうさまのやくがいい!」
「いじわるしてた悪い役だよ?いじめられてた女の子の役じゃないの?」
「ちがうよ!だって、とってもたのしそう!おみずあそびしたり、らくがきしたり、おっきいこえだしたり、のあやってみたい!」
「悪役って人が困ることをするんだよ」
「いたずら!いっぱいわるいことする!」
「役者が決まった人からこのお話に出てきた登場人物になりきって生活してもらいます。いいですか?」
「はーい!」
のあは、ぶあつい本をぎゅっとだきしめた。あくやくれいじょうのやく。これこそ、のあがやりたかったこと!
おばけさんがパンと手をたたいた。
視界が真っ白になる
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