居酒屋

兼穂しい

第1話

その居酒屋は駅の近くにあった。


(結構狭いな。)


カウンターの席に着く田中。


「いらっしゃいませ。何になさいますか?」


注文を取りに来たショートカットの女の子、名札に"リエ"とある。


「生。」


「はい、かしこまりました。」


言いながら壁に並んだ三つのドアを見る。


それぞれの扉に1、2、3の番号が記され、上部には使用中を知らせる小さなランプが取り付けられている。


1、2のランプが点灯していた。


「では、こちらへどうぞ。」


3の部屋に入る二人。


中はトイレの個室よりやや広い程度。


壁に両手を着き、足を肩幅に開き、腰を突き出すリエ。


田中はリエのミニスカートをまくる。


下着は身に着けていない。


ジッパーを下ろし、いきり勃ったモノを出すとリエの中に挿入する。




* * *




カウンター席へ戻った田中。


店が少し混んできた。


男達がひっきりなしに店員達を小部屋に連れ込む。


甲斐甲斐しくテーブル間を立ち回るリエを見つめる田中。


その視線に気づくリエ。


軽く手を上げると注文を取りに来た。


「すみません、お待たせしました。何になさいますか?」


「生。」




* * *




ミニスカートの中の性器を見せつけるように、田中の背後の壁をリエが左足の裏で押す。

白い太腿、形のいい尻を撫でまわす田中。


激しく互いの舌を絡ませ合いながら挿入する。




* * *




再度カウンター席に戻った田中。


申し訳なさそうにリエがやって来た。


「すみません。今日はオツマミ無料の日だったんです。忘れてました。」


「ああ・・・。」


「どうなさいますか?」


「あー、お願い。」


その場で片乳を出すリエ。


親指の先と人差し指の先を高速で動かし、乳首の弾力を愉しむ田中。


軽く目を閉じリエが喘ぐ。


「嘘つけw」


「あはは。」


田中に乳首を責められながら、入店してきた客に笑顔で挨拶するリエ。


週末の午後、3つのドアのランプは点灯し続けている。



~ Fin ~

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居酒屋 兼穂しい @KanehoShii

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