「ーーーんっ…」

唇が触れる。今度はキミから…

トクッンって心臓が高鳴る。

憂太が私のシャツのボタンに指をかけて…

一つ一つ…ゆっくりと外していく。

その指先は震えてて…

ふふっ…私と一緒じゃん。

だから私も…カタカタと震える指で憂太のシャツのボタンを外して…

お互いにゆっくりとシャツを…脱いで、

また抱き締められて…

肌が触れ合って…

お互いの心臓の鼓動が重なり合う。

「真夜…先輩…脱がしますね…」

私がコクリと頷くと…

ブラのホックが外されて…

スカートも…

外し方を知ってるコトに、ちょっとだけムカついて…

自分だって初めてじゃないクセに、

「手慣れてるんだ？」

イジワルをしてしまって…

「あっ…その…」

キミのバツの悪そうな顔が可愛くて…

「ウソ。キミの手…優しいね。」

そう言って…また唇を重ねて。

それから…

キミの唇が…指が…

ガラス細工に触れるみたいに…

私の身体に触れて…

心地よくて…

神経が剥き出しになったみたいに…

「真夜先輩…気持ちいいですか？」

私の身体に触れるたびに…尋ねてくれて…

「うんっ…そこ……それ…もっと…」

私が正直にそれに答えると…

丁寧に…丁寧に…

ああ…愛されるって…こういう感じなんだ…

ビクビクっと身体が震えて…

「あっ…んっ……」

甘い悦びに…何度も…何度も…

真っ白になって。

「ーーーねぇ…お願い…」

私がそう口にすると…

「真夜…先輩…」

キミがゴムを取り出したコトに、

私はちょっとガッカリして…

「いらない…そのまま…」

キミにあげれる…私の初めて…

あげるから。

「それは…ダメです…」

だけどキミは拒否をして…

「ーーーいじわる…」

そして…

ゆっくりと…私の中にキミが入ってきて…

身体が…心が…1番近くなって…

私とキミを隔ててる薄い膜が…

もどかしいけど…

私とキミの吐息が混じり合って、

ぐちゃぐちゃに溶け合って…

一つになって…

大好きだよって。

心の中で何度も伝えて。

全部が満たされていくんだ。

このまま…ずっと繋がっていたい。

「あっ…」

キミの可愛い声が洩れて…

キミのモノが…脈を打って…

私は…

キミの腰に足を絡ませて…

背中に手を回して…

1番奥で感じたくて…

ドクンッ…ドクンッ…って

心臓の鼓動みたいな…

脈動を受け止めて…

真っ白になっていく頭の中で…

私のこの幸せだなって気持ち。

伝わってるといいな。

そう思った。