第4話 結婚指輪とプロポーズ
みんなが仕事行っている間、アレフにセシリアを任せ、ギルドに行った。
「久しぶりだなぁ。元気にしてるかな?みんなは!」
と言って、ギルドに入り、受付の人が
「ジークさんじゃないですか!?お久しぶりです。ギルド長に用があるんですか?」
「そうなんだ。レイリアは今手が空いてるかな?」
受付にそう言って、ギルド長のレイリアを呼び出し、その間、ギルド内が緊張が走っている。何せ伝説の勇者の英雄が5年ぶりに訪ねたのだから、、、
その中にひねくれ者も居た!
「何が英雄ジークだ!!俺の方が百倍強い!!」
そう言う奴は幾らでもいる。やっぱりギルドに来たんだな!!って感じた。そして、そいつが剣を取り出し、言った。
「おい、英雄のオッサン!首を跳ねられ無かったら、とっとと出てけ!!」
「けっこう!!若者はこれでないとね!」
と言って、首に付けられた剣を素手で持ち、素手でパキッと砕いた!
「えっ!?俺の魔剣が!?砕けた。」
「オッサンからの忠告。見た目で実力を判断しないとすぐに冒険者は死ぬよ!若者はいきがるからね!それはけっこう良いとは思う。ただ、相手の力量を計れるくらいないと!」
と魔剣を砕いたところで、レイリアが来た。
「ジーク!あまり冒険者を虐めるな!!セブンエスのお前がS級になったばかりの子に大人げないよ。」
「いや、悪いな。レイリア。実は報告があるんだ!」
「分かった。来い。」
と応接間に案内された。その間、ギルド内では、セブンエスと言う、S級の7つ上の階級を表した実力の片鱗を見せられ、みんな恐怖して、どよめいていた。
「あれが英雄ジーク、、、」「魔剣を素手で砕くなんて、、、」「魔王と黄金竜を倒した勇者って、こんなに桁違いなのか、、、」
しばらく、どよめきが収まらなかった。
「で、ジーク。報告とは?」
「実は結婚してね!三人同時なんだけど、、、」
「お前が結婚!?女性アレルギーは治ったのか!?」
「いや、成り行きで、女性アレルギーは全然でね!ガイアの娘も奥さんに入っているし、さすがにレイリアには言わないとな!って思って、、、」
「お前もガイアも変わらないな!」
「とりあえず、セシリアにはちゃんと話したら、やっぱりお母さんが欲しいって言うもんだから、
ついね!!」
「黄金竜の娘か?5年ぶりだから、5歳か?」
「そうそう。それで一応、結婚の報告にと思って、来た。」
「分かった。式は挙げてるのか?」
「女性アレルギーが治ったら、しようと思ってねー!なかなか治らないもんだね!」
「ジーク、結婚指輪はあげたのか?」
「いや、それでレイリアに相談に来たんだよ!相場とかデザインとか、、、」
フーッとレイリアが息を吐いた。
「まずは、結婚指輪だ!イミテーションと合わせて一人に二つずつあげなさい。
そして、ちゃんとした結婚指輪はしっかり選ぶ事!
ジークは世界中を回ってるんだから、結婚指輪の宝石は三人にジークの趣味で個別に特色ある特別な物を選べ!」
と結婚報告と合わせて、結婚指輪の相談をした。
そして、宝石屋に行き、宝石屋の主人にも相談して、真剣に選んだ。
「ソニアには、赤色の宝石で、治癒術師なので、魔法の効果を高める作用がある指輪。
カレンには、青色の宝石の鍛冶師なので、疲労軽減の効果がある指輪。
アステナには、黄色の宝石を女神という事で、守備耐性を上げる指輪。」
それぞれ、髪の毛の色に合わせた指輪だ。
これと指輪のサイズが分からないので、メイドにそれとなく、調べてもらい、イミテーションリングと一緒に作り、1週間後、できたのを受け取って、家に帰り、各部屋の机の上にプロポーズの手紙と合わせて置いといた。
レイリアからは、プロポーズは男からするもんだ!女性に恥じをかかせるな!と言われたので、しっかりと三人に結婚して下さい。と手紙に書いて、イミテーションリングと一緒に置いといた。
そして、仕事を終えた皆が帰って来て、、、
部屋に三人共に戻ると静かになってしまった。
あちゃー、失敗だったかな?と料理をしながら、考えていた。
三人が大きな足音を立ててやってきて、
「ジーク様、本当にありがとうございます。」
「ジーク!本当にこんなの良いの?」
「ジークさん!認めて下さるのですか?」
と三人に言われて、ハッキリと
「拙い指輪で、三人同時で申し訳ないが結婚してくれ。」
と勇気を持って言った。
そうしたら、三人共に大はしゃぎをして、みんな嬉しそうな顔で喜んでくれて、私達で良ければと返事をくれた。
それを見たセシリアは、
「お母様ができたって事?」
俺に聞いて来て、
「この三人がお母さんだ!」
と答えると、喜んでいる三人の所に行き、セシリアは泣きながら、三人と抱きしめあった。
とにかく、みんなに喜んでもらえて良かった。
その日は料理をシェフに代わってもらい、素晴らしいご馳走を食べた!
とにかくプロポーズは成功したらしい。
セシリアが本当に嬉しいみたいで、部屋に来て、
一緒に寝た。
寝顔はやはり子供なんだな!って思った。
そして、プロポーズをした日が明けたのだった。
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