優しい雰囲気があり活字なのにとてもふわふわとした触感がある作品でした。
作品ものんびりと進んでいきますがメリハリがあり何度かの学校行事で仲が育まれていき進展を感じさせられます。
ただ学校でキラキラしている人たちとは無縁であった人たちにはあの日のトラウマが蘇るしれないレベルの陽のムーブを放ってくる作品ですのでその辺は要注意。
逆に学校生活エンジョイしまくってた勢はかなり楽しめる作品だと思います。
なんか学校内で恋愛とかしてるのかなり羨ましい……みなさん、これが行動する人と行動しない人の違いですよ。
きっと今からでも遅くない、この作品の登場人物たちのようなキラキラした青春を送るためには一歩を踏み出しましょう!(自分にも言い聞かせてます)
ネモフィラは、種さえ植えれば翌春には一面に咲き誇り、目を楽しませてくれる。
だが、ラベンダーは日本の気候では難しい。夏の暑さや梅雨の湿気が天敵だ。まして、一度萎れてしまったラベンダーを再び咲かせることは、熟練の園芸家でも至難の業である。
主人公の少年・樹良は、その"一度萎れたラベンダー"──元アイドル・霧島未来と出会う。
芸能界を離れ、心に傷を抱えた彼女。花を愛する少年。二人の静かな交流は、やがてネモフィラのように優しく広がり、ラベンダーのように香る再生の物語へと育っていく。
劇的な事件も派手な恋愛もない。
けれど、花と人の呼吸が重なるように綴られた静かな瑞々しさが、読後もそっと心に残る。まるで、風に運ばれてきたラベンダーの香りのように。