照れてる黒崎は
「んー、友達なんだ。そっか~彼女かなって思ったんだけど違うか…。」
そうそう、こういう人って勘だけはいいんだよね。なんでそこで親友とか出てこないで飛躍するのかが気になるけどあってるんだよね、全然。…言わないけど。
「ま、いいや!赤城さん、ご飯たべた?」
「いえ、まだですけど…」
「じゃあ、食べて行こう!作るから!苦手な物ある?」
「……ないです」
「そっか、じゃ作ってくるから二人で待っててね。いちゃいちゃしてていいから!」
もう絶対知ってるじゃん。
「言ったの?」
「面倒になるのわかってて言うわけないじゃん……。」
確かに。黒崎は面倒事は積極的に避けて避けて、避けまくる性格だ。なるべく面倒事に巻き込まれないように立ち回る癖はどこに行っても役立つだろうっていうくらいにはレベルが高い。
「赤城さん」
「なに?」
黒崎が急に、私の頭をなでてきた。
優しい手つきで、柔らかいものを大切に扱っているかのように優しくなでてくる。
「どうしたの?」
「さっき頭撫でられてた」
「見てたんだ」
「うん…。」
黒崎姉がドアから勢いよく飛び出してきた後、ほんの一瞬だけ頭をなでられた。特に荒くもなく優しくなでられた感覚は今黒崎に頭をなでられてる感覚に近かったけど、相手が黒崎だと全然違う。
「黒崎」
「なに?」
「私は、黒崎だけだよ?」
「……知ってる。」
反応が少し遅くて、私は黒崎の方を見る。すると、黒崎はぱっとそっぽを向いて顔を隠す。でもね見えてるよ黒崎。顔が真っ赤だ。かわいいね、きっと黒崎はかわいいって思ったことをそのまま直接伝えると「…可愛くない」って誤魔化してくると思うけど、今の照れてる黒崎はめっちゃ可愛いよ。
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ただイチャイチャするだけの二人の本編はこのエピソードでおしまいです。
おまけでもう少しお話が続きますのでそちらも読んでくださいね。
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