アナザーソウル ~目覚めたら謎の少年に殺されそう~
@ryoya149
第1話
『自分を許しに行こう』
目を覚ますと、目の前には黒い空が広がっていた。
どうやらベッドの上にいたらしい。
上半身を起こすと、周囲は真っ暗な空間。
「……ここはどこだ」
場所も、自分が誰なのかさえも思い出せない。
困惑のままベッドから降りると、すぐ背後にテーブルがあった。
そこには鏡が立てかけられており、白髪の自分が映っていた。
「俺は……誰だ?」
鏡の前には、一枚の紙。
そこには奇妙な文が書かれていた。
「自分をこの世で一番嫌っている人がいる。
それは他の誰でもない──自分自身だろう。」
「……自分が一番嫌いってことか?なんだ、この気味の悪い文章は……」
そのとき、背後から幼い声が響いた。
「その言葉、いいよねぇ。気に入っててさ、僕の座右の銘なんだ。」
振り返ると、黒髪の少年が立っていた。
「お前……誰だ」
「知る必要はないよ。君はここで死ぬ。いや──僕に殺されるからね。」
次の瞬間、世界がぐにゃりと歪み、場所が切り替わった。
気づけば長い廊下の中に立っている。
少年は口の端を吊り上げて笑った。
「ねぇ、あれ見て」
廊下の奥には、鎖で拘束された“ウサギの着ぐるみ”を着た人物がいた。
その手には、草刈り鎌が握られている。
「彼は僕の仲間。君を殺したくて、うずうずしてるみたいだ。
さぁ──ここで死んでね。」
鎖が外れる音が響く。
次の瞬間、ウサギは凄まじい勢いでこちらへ走り出した。
※この物語は現在1話のみ公開しています。続きは未定です。
アナザーソウル ~目覚めたら謎の少年に殺されそう~ @ryoya149
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