はっきり解決したってわけじゃないけど、ずっとモヤモヤっとしていたものをこの手で掴んで手放した、という感じのカタルシスが得られる小説です。それと、これはなかなか言語化するのが難しいのですが、学生時代の緩い雰囲気とか登場人物の語り口、街の描写とかがいい感じです。漫画に例えれば(?)絵がきれいで続きを読みたくなる雰囲気、みたいな感じでしょうか?