思想の落書き帳

@Katitonton

「なぜ目的は重要なのか？」

改めてこう聞かれて答えられる人は少ないだろう

それほどまでに、私たちは「目的」を意識せずに行動している

例えば、大阪から東京に行くとして、「早く着くこと」が目的なら飛行機や新幹線が適しているし、「移動費を安く済ませること」が目的なら徒歩や自転車が適している

つまり、目的によって最適解は変わるということだ

逆に言うなら、【目的を決めないと最適解も決まらない】ということになる

しかし、大抵の人はこの目的を見ていないか或いは言語化していなかったりするので、目的の重要性に気付いていない

結果として、別に徒歩でも良いのに新幹線で行って無駄金を使ったり、新幹線で行くべきなのに徒歩で行って時間を無駄にしたりする

そして、目的が決まっていない者同士で議論すると、相手の行動が不可解に見えて相互理解が深まらないし、深い議論にならない

先の例で言うなら、【早く着くこと】が目的の人は「新幹線や飛行機の有用性」を説くが、【金を使わずに着くこと】が目的の人は「なんでそんな金のかかることしなきゃならんの？」と思うだけである

逆に、【金を使わずに着くこと】が目的の人は「徒歩や自転車の有用性」を説くが、【早く着くこと】が目的の人は「なんでそんな時間のかかることしなきゃならんの？」と思うだけである

そして、「早く着くこと」や「金を使わずに着くこと」のような明確な目的意識が無い人は、「新幹線は乗り心地が良い」とか「自転車は達成感がある」みたいな【至極どうでもいいこと】を語り始める

要するに、話し合いというのは目的が一致していないとロクに合意できないのである

だから、目的は最も重要なのである

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