2000字とは思えないほどに濃厚な物語です。麗美な装飾に彩られた語り口は、幻想的で素敵です。王としてある日々に、求めたものはなかったのかもしれない。本当に幸せだったことは。穏やかで温かな場所へ。
月の光に照らされた記憶と孤独――💫🐇『月と、兎。』は、貧しくも温かな幼少期の記憶と、 王となった主人公の空虚な現在を対比させながら、「幸福とは何か」「豊かさとは何か」を静かに問いかける短編です📖🐇豆ははこ先生の筆致は、詩的で繊細。幻想と現実、過去と現在、孤独と再生を見事に描き切っています🌲🐇読後には、静かな安堵と切なさが残り、「本当に大切なものは何か」をそっと問いかけてくる作品です👑🐇幻想的な兎の再会が、あなたの心に静かな再生をもたらします🌕🐇
静かな美しさと何とも言えない切なさが絶妙に混ざり合う、不思議な印象の短い物語です。主人公が過ごした貧しいながらも愛に溢れる母親との幸せな日々は、とても温かく描かれています。母の死後に続く不思議な展開は急激です。むしろ、貧しいときの方が確実に幸せであったと思われます。豊かだけれど、幸せではない生活の中で、兎が象徴するものへの気づきは、個人的には非常に印象的でした。ただ、救いがない。そう思っておりましたが、最後には、どこか穏やかで安心感を感じる瞬間があることに、安堵しました。