世界一短いホラー短編2
赤貝
怖い顔
帰宅ラッシュの電車の中。
吊り革を握りしめながら、スマホで動画を食い入るように見ていた。猫の動画だ。
ふと指が変なボタンに触れてしまった。画面が暗くなる。真っ暗な画面に浮かび上がった顔、わたしは電車内だというのに声をあげてしまった。
戦慄したのだ。無理もなかった。
引き攣った笑顔を貼り付けた、青白い肌の、大きな目ヤニを目頭にくっつけたままの悍ましい亡霊の顔が、そこにはあったのだから。
(ちゃんと顔を洗ってくれば良かった。)
完
世界一短いホラー短編2 赤貝 @Akagai_1
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