Sound Life Station

第1話

「余白」


いつもの街並みに 貴方の態度は埋もれている

昨日の後悔を連れて 言い訳の言葉を探す


少しづつ染まる景色 重たい足取りを引きづりながら

叫んだ声は届かずに 見上げた空に溶けてゆく



すれ違うだけの日々 当たり前の繰り返しに

本当は気づいていたんだ 遠く離れていることに

見えないセリフが心を掠める

約束の場所に君はもういない



ベランダに咲いた向日葵でさえ

まだ君の姿を探してる


止まったままの時間(とき)がいつまでも

僕を責め立てる



読みかけの小説と 挟んだままの足跡は

昨日の続きが今も 終われずにいるだけ



君がいないだけの日々 何もない空白は

これから何かを 描いていく余白

小さな灯りが 迷いを照らす

歩き出す 君のいないこの場所から


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