『箱(グレーズドケース)』を中心に広がる物語は、SF×医療×ヒューマンドラマが絶妙に融合していて、一度読み始めると止まらない魅力があります。
エピソードの中に、人を救う力を手にしたニーモ達の「チームとしての成長」が丁寧に描かれている章があるのですが、キャラ同士の絆や息の合った掛け合いがとても心地よいんです。
登場人物の個性も抜群で、クールなザック、暴走気味のクレア、常識人ウォード、マスコット枠のコロ、そして圧倒的カリスマのメルとレベッカ。
それぞれが物語に笑いと温かさを添え、シリアスなテーマが過度に重くならないバランスが絶妙です。
また、治癒という力に潜む倫理性や社会的インパクトもさりげなく描かれていて、ワクワクしながら読むうちに、自分もこの旅に同行している気持ちになります。
世界設定は深く、なのに読み口は軽やか。
SFが得意でなくても、キャラの魅力とテンポの良さでスイスイ読める一作です。
心温まる冒険と、時折のドタバタ劇を楽しみたい方にぜひおすすめしたい作品です(๑•̀ㅂ•́)و✧
全60話完結、読了後のレビューです。
アメリカのような異世界を舞台にしたSFファンタジーです。一話一話が簡潔でSFらしい難読用語もほぼないため、ライト感覚で読み進められます。
主人公格は数人いますが、まずはタイトルロールにもなるヒーラーのニーモです。
彼女は不思議な箱と共に生活しています。幼かった彼女を助けたのは精神科医のウォード、さらにザックとクレア、この四人が中心になって物語が展開されます。
登場キャラはそこまで多くないうえ、各々がうまく特徴づけされているのできっと好きなキャラができると思います。
そしてニーモにはこの箱と、もう一つ、とても重要な秘密があり、なぜヒーラーと呼ばれるかもその辺で分かります。
さらにヒーラーはニーモを含めて三人いて、物語の途中で他の二人も出てきます。本作はヒーラーたち、他のキャラたちの成長譚でもあり、ニーモたちの力が色々な難問を解決していくところはかなりの爽快感が味わえます。
読み始めたらぐっと引き込まれて一気に読み終えていることでしょう。
10万字を少し超えるくらいなので休日の読書に最適ですよ。お薦めの一作です。