第10話オシリアスの海周辺 04

《《》》突如現れた金髪の青年


銀色の鎧に青いマントを羽織り

如何にも冒険者然とした彼が両手で構える


剣の柄に埋め込まれた赤い装飾がキラリと輝く。


青年が構えている剣を振り上げると

柄の赤い石がより一層の輝きを放ち

剣身が赤いオーラを纏った。



「ユーシィさん、あの方・・・オシリアスさんを倒そうとしてますよね?」

「うん、短い命だったねオシリアスも、300年後にまた会おうぜ〜」

「え!?」


「ディメンション・ホウリアー!!!」


青年は何か呪文らしき文言を叫び上げると共に

前方に立つオシリアスへ向かって

掲げていた大剣を振り下ろした。


剣身を覆う赤いオーラが

質量を含む赤いエネルギー光へと代わり

オシリアスへ放出される。


「え!?え!?え!?あれ当たったらどうなっちゃうんですか?」

「どうって・・・そりゃあ・・・消し飛ぶっしょ☆」

「・・・ッ!!」


オシリアスに死んでもらう訳には行かない!


だって・・・・・・


オシリアスさんがまた死んでしまったら


この快適で心地良い地獄らくえん…

何の痛みいやしも感じる事のない

つまらない場所へと変わってしまう!


・・・・・・と考えるより先に私はユーシィさんの目の前に飛び出していた。


一瞬にして視界全体が赤い輝きに覆われると

私は灼温地獄とはまた違った熱さが痛覚神経と共に

全身を駆け巡り、私は、至高の悅に飲み込まれた。


「嗚呼・・・これっっっ・・・良い〜〜〜・・・・・・・・」

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