第19話 ゴブリン戦2

『本日はゴブリンと魔術で戦ってもらう』

「くっ、先生にはまだ1発も当てていないのに…」

『まぁ、そう気負うでない。 相手はたかがゴブリンじゃ。 近付けばそれなりに当たるじゃろうよ』

「はい、先生!」

『それでは1匹目じゃ、始め!』


「ギャギャッ!」


「ファイヤアロー!」


「ギャッ!」


 何とかファイヤアローがゴブリンの頭に命中する。 やれば出来るじゃないか。


『それ2匹目じゃ』


「ファイヤアロー!」


「ギャッ!」


 ふむふむ。 まだ余裕があるようじゃの。


『3匹目じゃ』


「ファイヤアロー!」


「ギャッ!」


 随分と慣れるのが早いの。 ではコレならどうじゃ?


『次は2匹同時じゃ。 ホレ』


「えっ? ファイヤアロー×2!」


「「ギャッ!」」


 全く危なげなかったの。 思っていたよりも順応力が高いらしい。


「先生! レベルアップしました」


『そうか? 詳細鑑定!』


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 名前   : アリサ

 種族   : 人間

 性別   : ♀

 年齢   : 8歳

 レベル  : 6

 生命力  : 50/60

 保有魔力 : 40/60

 賢さ   : 300

 素早さ  : 50

 器用さ  : 90


 取得魔術 : 生活魔術Lv1、火魔術Lv3


 スキル  : 算術Lv10、商いLv3、剣術Lv3


 称号   : 『異世界転生者』


 状態   : 正常

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『ふむ。 順調に成長しておる様じゃの。 もう火魔術もレベル3か』

「少しは強くなったのでしょうか?」

『まぁ初級の冒険者程度には強くなったかの。 じゃが気配察知などの探査系が壊滅状態じゃな。 そちらを鍛えればワシ同伴ならば、魔の森の浅い部分なら問題なかろう』

「気配察知ってどうやって覚えるんですか?」

『その方法については考えておる。 それよりも、ワシと模擬戦をするぞ』

「模擬戦ですか?」

『お主は相手に攻撃される事に慣れておらぬからな。 その修行の一環じゃ』

「はい、分かりました」

『ワシはファイヤーボールと魔法障壁しか使用せん。 存分にかかって来るのじゃ』

「はい」

『では、始め!』


「ファイヤアロー!」


 ひょい!


『避けられた後の事も考えながら移動せよ! ファイヤーボール!』


「ひぃぃぃぃ〜っ!」


『ただ避けるだけではなく、反撃も意識しながら行動せい! ファイヤーボール!』


「ひぇぇぇぇぇ〜っ! 無理ですぅぅぅ〜っ!」


『逃げとるだけではジリ貧になるぞ! ファイヤーボール!』


「もうちょっと、優しくして下さいぃぃぃ〜っ!」


『まだまだいくぞい! ファイヤーボール!』


「ひぃぃぃぃ〜っ!」


 今のところは、アリサは逃げるだけで精一杯な様子で、結局反撃は出来なかった。 アリサの体力が尽きたのである。


「先生は鬼ですかぁ!」

『これから訓練の最後には模擬戦を組み込む事にするぞ』

「鬼っ! 悪魔っ!」


 そうしてこの日の訓練は終了した。


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