玄関と冬
足が味を覚えてる。
捨てられたご飯と味噌汁塗りし床の、
なまあたたか、から、ひえるまで。
足が味を覚えている。
冷えたコンクリートの、ね。上をね。
裸足を乗せたあの痺れる、冷えを
なんだっけね。
なんか悪いことしたんよね、たぶん。
玄関扉の金属も、よるの、いきのしろさも。
出されて、いれてと泣いた反響かえる団地住み
諦めて眺めた街の灯も、また、
よせばいいの、に。
あたたかそう、だったんだよな。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。