遥か遠い星(地球)
亜香里
第1話 青いビー玉
宇宙は静かだった。
光も音も、風さえもない無限の闇。
その中で、ひとつだけ淡く輝く青い星があった。
青。白。わずかな緑。
まるでビー玉のように、美しく、儚い。
子どもは透きとおる声で言った。
「ねぇ、あれ……きれい。まるいね。ビー玉みたい」
隣に立つ母は、ゆるやかに微笑む。
「あれは“地球”という星。ずっと昔から、私たちが観測しているのよ」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます