訪問看護は

訪問看護を検討していた。


両親にも必要だろうと言ったら、渋い顔をされた。


どうやらこの家で一番症状がひどいのは、一番若い自分らしい。


認めたくはないものだな。


【訪問】してほしいわけではない。


ただ、24時間電話対応が魅力的というか、それがあれば深夜や急に頭がおかしくなっても電話で冷静に対応してもらえるかもしれないと思ったからだ。


とりあえず、精神の主治医に訪問看護を受けてもいいか、診断書などを書いてもらえるか聞いて、OKを得てからステーション探しが始まったが、これが面倒くさい。


ネット上でも見れる障害者サービスガイドブックなるものが存在すると聞いたので、それを見ながら近いところを(別に近くなくてもよかったかもしれない)探してメモをとってホームページを調べる。


探していると落ち込んでくる。


重篤な方のために――などと書いてあって、自分のような甘えに似た人間は電話したところで門前払いではないだろうか。


そう思って怖くてこわくて、調べてはメモに✖を付けていくだけで今日は終わった。


一つか二つ24時間電話対応のところが見つかったので、明日、というか今日の午後かに電話してみよう。


自分には訪問診療があっているといってくれた支援センターの人のことを疑うわけではないが、ホームページとは違う気がする。


それでも、気が狂う時の自分は暴れまわり道に飛び出したくなるぐらいなので、必要なのだろう。


今日は眠い。


眠いのに寝れない。


ただ、それだけで辛い。


わがままなことだ。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る