父がスマホを無くした
やっちまったなぁ!
しょぼくれた顔で帰ってきたのを見た感想はそれだけだったのだが(薄情)ここで優しくしておけばいい子供ポイントが上がるだろう。
新しいスマホ買う? それなら予約電話しようか? 等々言って新しいスマホを買うことになった。
呆然としてる、というか何度ももう一度電話をかけてみてくれと言ってうるさいんじゃい。
失くしたんだから仕方ないんだよ。厄落としだよ。
そういえば、宝石系を失くすのが一番厄落としになるんだってさ。
母が追撃に「私も爺さんの法事で水晶の数珠を失くしたけど、それも厄落としになったと思うよ」と、久々に父に優しい。
というか、これ以上突っ込まれるとGPS的サービスをこちらのスマホと連動させていなかった落ち度を責められそうだと被害妄想が生まれ始めた。
というか、父の連絡先のデータをクラウド保存していなかったのが痛いな。
旧友のデータはきっとかけがえないだろうに。
親戚の連絡先は母が知っているが・・・・・・
はたして、どうなるか。
ショップに電話をしてみたら、電話番号は引き続き同じのが使えるらしい。
が、データはできないらしい。
それに、急いでショップに行って前のスマホを使えなくさせないと悪用されるかもしれないという。
それは怖い。暗証番号ロックをかけていてよかった。よかった。
やはり、年寄りでも面倒くさいといわずに暗証番号ロックは必要だ。
年寄りこそ必須だ。
・・・
ショップに着いたのは予約時間よりだいぶ早かった。
お茶をもらえるかどうか乞食をしてみたが、近くにコンビニがありますよとのことだった。
それなら買わずに我慢するよ。
ショップのあんちゃんは気のいい人間で、小煩い加入勧誘もなかったし、接客もよかった。
カバーと防護フィルムも買って、出費は多かったが、父は今まで頑張っていたのだから、このぐらいいいだろう。
帰りにステーキ買おうと言ったら無視された。
父は都合の悪いことは耳が聞こえないふりをして無視をするのだ。
さて、ここからは自分の役立つときが来た。
スマホの初期設定などはショップの人がやってくれたが、防護フィルムを張ったりLINEなどのアプリをいれなおしたりetc.etc......
このような機械関連の面倒くさい作業は穀潰しの自分の役目なのだ。
てか、こんなことぐらいでしか役に立てないから、不謹慎にも喜んでいる自分がいる。
前のらくらくスマホよりバージョンが変化していたが、大筋は変わっていないし解らない処は自分のスマホで調べて、さらに位置情報サービス(基本無料)も入れて、Wi-Fiパスもいれて、ふう一段落。
さらに母も「私もお父さんの位置情報を見たいんだけど」とか言ってくる。
なんだ、浮気でも疑っているのか。
認知機能が落ちると浮気を疑うのは、祖母の時もそうだったようだが、安心できるならいいだろう。
父も出かけると連絡をこまめに入れない人間だから、心配が減る。
……とりあえず自分のは位置情報OFFにしてばれないようにしよう。
ラーメン食べに行ってるのはバレているかもだが。。。。。
まとめとして、年老いた親のスマホのデータはクラウド保存して、位置情報も入れたほうがいいかもしれない。
暇がつぶれて日記のネタが出来た大変貴重な一日でした。
カレーも美味しかった。
今日は珍しくいい日だったな、と。
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