西暦3153年を舞台に、冷却液として生まれた「レフリオン」が、発電や時間の逆行に近い物質復元を引き起こすSFだ。 ノーベルのダイナマイトになぞらえ、科学者が自らの発明に恐怖する心理描写が秀逸である。 個人の研究が国家や軍事組織の欲望に飲み込まれていく速度感が、物語に緊張感を与えている。 単なる成功物語に終わらず、物理的代償への不安を予感させる構成が読者の想像力を刺激する。科学技術の暴走を描くSF作品や、研究日誌形式の物語を好む読者におすすめできる。
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たった一つの新しい物質を巡って、様々な視点から多角的に物語が進んでいきます。その視点一つ一つが、着眼点の違い、目的の違いなどがあり、物語に深みを与えていました。この先、世界がどうなるのか。続きが気になる作品です!