四季を取り戻せ!
@tuta_beisu
第零話桜下ノ世界
この世界は桜がある。
誰にでも、いつでも見れる桜がある
それは我々から見たらとても巨大で、
雪のように花びらが舞う。
かつてあった四季折々の景色はどこ吹く風か。
まるで元からなかったかのような扱いである。
それは、春がこの世界で人間の世代交代が何十回も為されるほどの時代『四季のバランス』を崩してしまっているから。
これによって四季を覚えているのはごく少数、
今の人々など生まれた時から春,春,春。
もう何も違和感を感じなくなってしまったのだ。
もはや他の四季を覚えているのは数少ないものたちだけ。
原因は世界の中心にそびえ立つ一本の巨大な桜『永桜』。
この桜がなくならない限りは春は終わらないだろう。
この物語は、この桜を破壊しようとする他の四季を愛するものたちの物語。
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