雨が、降っていたそうです。
主人公が傘を開いて歩いていると、クラスメイトの女の子に声をかけられました。
見ればその子、雨だというのに傘を忘れてしまったようでして……。
それで相合傘です。
この二人の会話から察するに、「そこまで」関係の深い仲ではないのではないでしょうか?
思うに、知り合ったばかりであるとか、あまりまだお互いのことをよく知らない関係性なのではないかと、私は思いました。
そんな二人の、相合傘にございます。
会話も雨粒もぽつり、ぽつり、
最後、主人公の傘が壊れてしまうのですが……女の子が手渡したのはなんと折り畳み傘。
傘! 持っていたんだ!?
では、なぜわざわざ相合傘したの!?
その、甘酸っぱい答えは、本編にてお楽しみください。
それが、ガッツリ恋である、とはわかりません。
恋に発展する中になるとも限りません。
ただ、高校生の男の子だったら、こんなことを言われてしまったらもう……ねえ。
ご一読を!!
このシチュエーション、もしも経験することがあったらイチコロになってしまう……。
主人公の宗像くんは、ある雨の日にクラスメイトの薫と会う。
傘を忘れてしまったという彼女。そんな彼女のために相合傘でバス停まで送って行くことに。
そして、バス停へ辿り着き、彼女から「ある事実」を示されることに。
これはもう、ドキドキせずにいられない状況。ストレートに「気持ち」を伝えられるよりも、心の揺さぶりは大きいかもしれません。
「え? それってつまり……やっぱりどう考えても、『そういうこと』って捉えていいんだよな。じゃあ、櫻井さんって……
あれ、どうしよう。明日から、どんな顔して会えばいいんだ? というか、返事とか、しなくていいのかな。直接言われたわけじゃないんだけど、でも、やっぱり『そういうこと』に違いないし、このまま何もなかったことには……」
なんてことを、きっと一晩中考えることになってしまうに違いありません。思春期の男子は、きっと一睡もできずに終わるに違いない。
尊くて、ときめきがあって、まさに青春な甘酸っぱさ。とても良いものを読めたと大満足でした。