お弁当屋で働くヒロインの園美には、誰にも言えない秘密がありました。
それは、彼女が「森の奥の大きな卵から生まれた」ということ。
ある日、常連客で植木職人の玲利が唐揚げ弁当を買いに訪れ、「玉子焼きを抜いてほしい」と頼みます。
彼が自分と同じく卵を避ける理由、そして彼が
持つ独特の雰囲気から、園美はなんと
「彼も自分と同じ、卵から生まれた人間だ!」と直感的に悟ってしまうのです。
本作の最大の魅力は、「人間が卵から生まれる」という少し不思議なファンタジー設定が、お弁当屋のレジ前というごく普通の日常風景の中に自然に溶け込んでいる点です!
卵が苦手という共通点から互いに惹かれ合い、玲利からの不器用なデートの誘いに「卵の話をしてみたい」と胸を躍らせる園美の姿が、たまらなくピュアで愛おしく描かれています。
特別な境遇を共有する二人の恋がこれからどう育っていくのか、続きを想像するだけで温かい気持ちになれる素敵なショートラブストーリーです。