第6話 婚姻報告
陛下の前に出るとクリスとマリアが俺の腕に抱きついて来た。
「姉様、わたくしとマリアンヌこの方と婚姻関係になりました」
「なんだとー!それは誠か」
今日二回目だなこの言葉。
「陛下、マリアンヌでごさいます!婚姻については全て真実で御座います」
「なんと、その様な男が現れたのか」
「姉様、私たちの夫を紹介致しますわ異界からの勇者!ヤシマキンタロウ様ですわ!」
「私たち?」
「わたくしとマリアンヌです」
「ほう、その方二人と契ったのか」
え、なんかやったのかって聞かれてねぇ、
その通りだけど……
「女王陛下、自分は八島金太郎でございます。縁あってクリスティーナ様マリアンヌ様と結ばれる事になりました。コレからは自分の事ロウと呼んで下さると幸いでごさいます」
「ロウ?」
「こっちの方がキンよりカッコイイだろ」
更にカッコつけてサムズアップをする金太郎だった。
女王様は俺をじっと見ている。
そうか貞操結界を疑っているんだな。
「二人ともチョットゴメンな」
俺は大胆にも皆の視線の中でクリスとマリアの大きな胸をゆっくりと何故回す様に揉んであげたのだ。
「なんと!貞操結界の上から何事もなくだと!こんな男がいたとはな!」
「あ〜んキン……ロウ皆が見ております」
「ロウ様、私もう駄目です」
「お城からあの大きなベッドも持って来ているからね」
「楽しみですわロウ」
「ロウ様、最初は私ですよ」
「分かっているってマリア」
くっ!コイツら謁見の間で何イチャつきやがって!羨ましくないぞ!
目の前で美少女二人の乳を揉む姿を見て枯れている筈のエルフ族の男達の前が膨らんでいた事は、ロウ達だけが気づかなかった。
連れ出した人達は最初にクリスが治療を掛けていたので身体の傷は無かったが、栄養の状態が悪く精神にも影響が出ていた。
すぐさま女王陛下が保護を引き受けてくたれ事で一安心出来たのだ。
俺達の結婚に対して身内だけのささやかな祝宴が執り行われた。
クリスとマリアの両親とも挨拶を済ませた。
親と言うよりも見た目二、三歳違いの兄妹のようだ。恐るべきエルフ族。
1本千円くらいのウイスキーを二本だし振る舞ってやった。勿論氷入りで手軽なおつまみも大盤振る舞い缶ビールや缶チューハイも喜んでくれた。奥さん達は甘いチューハイが気に入り赤ら顔に目がトロンとしてきて俺は誤魔化すのに必死だった。膨らんでいるのだ。
何故か俺だけが号泣して皆んなに笑われたのを覚えている。どこの世界も女性は強いんだと今更ながらに思った。
さて、現実的な話だ。近いうちにあの勇者パーティがここにやって来ることを伝えた。
俺がエルフ達を連れて帰った事と皇帝を事故と見せ掛けて片耳を切り落とした事を、本当に事故なんだが面白可笑しく伝えると皆んなに受けた様だ。
ただ女王陛下が考え込んでいたが。
今思うと今夜が新婚初夜のはず、お城から持って来たベッドを出して三人で愛し合った。
レベルが無限の三人だと中々決着が付かない、終いにはクリスとマリアが獣の様な声を上げて驚いたが、可愛い俺の奥さん達だめっちゃ頑張ったら静かになった。
二人を両手に抱きしめて眠りに入った。
「んがっ!ああ、クリス?ん、クリスは右腕にいる……マリアか?……マリアは左腕の中……えっ!誰だ!」
「ふふふ、妹の旦那よ貞操結界を貫ける唯一の男よ、そして夜の帝王よ、しかと余が吟味してくれるわ!」
「あん!結界なんてあって無いような物か」
「うっほー!余の結界を破かれる……」
「つっ!あああああああ〜!」
「このまま本丸の奥を責められると陥落してしまう!余の城が堕とされるーー!!」
「ひぃーー!ひぃーー!もう駄目じゃ!」
あ、行ったか?
「う〜んキン……ロウおはよーって誰だ!
あっ!姉ちゃん……入ったまま寝ている」
「う〜んロウ様私はまだいけましゅ……
なっ!何奴ロウ様を咥え込んでの狼藉ゆるさず!」
マリアはその女の髪の毛をムンズと鷲掴みグイっと持ち上げ顔を晒す!
「なっ!陛下……」
「マリア手を離した方がいいよ」
俺が一言添える。
「し、失礼しました!」
「大丈夫よ姉ちゃん白目剥いていたから
ロウに夜這いを掛けて返り討ちにあったのよ」
「あ、二人ともおはよー!スキルまで隠蔽したけど、称号の夜の帝王がそのままだったんだ。鑑定でそれを見つけてベッドに忍びこんだようだね。レベル差であっという間に白目を剥いたけど」
「あっ!もしかして、もう手遅れ」
「えっ?あっ!ステータスオープン!」
名前 ヤシマ キンタロウ
Lv. 1
HP 15
MP 15
筋力 5
制御 1%
スキル 絶倫
称号
夜の帝王
異界の勇者
ご都合主義者
クリスティーナ ウッドストックの夫
マリアンヌ マスカレードの夫
オリビア ウッドストックの夫
「ありゃ奥さん増えちゃった」
「「……」」
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