解説
おはよう!こんにちは!こんばんは!
seihoでございます。
〜この小説のこだわったポイント・解説を伝えたい!〜
……と言うのも、私、短編を書くのが初めて & 最後「そうだったんだ!」ってなる系を書いたことがない
ため、私の伝えたいことが皆さんに伝わりきれてないのでは?と思ったんです。
(また、私自身、「そうだったんだ!」系を読み間違えたことがあるため、他にもそういう方がいらっしゃるのではと思ったと言うのもあります)
↓※ここからはネタバレを含みます↓
①舞台設定について
今回の小説の舞台は、2141年の日本、近未来です。
ちなみに2141という数字に意図はありません。私の頭にこの数字が舞い降りてきただけです。
近未来感を出すためにこだわったのは、相談者を、髪型や洋服で性別を判断していないところです。
100年後なら、ワンピースを着ているから女性、髪が短いから男性、みたいなのはなくなるんじゃないかなと思いまして。
ただ、それによって、読みにくくなっているのではないか、というのは懸念点です……。
②心理描写
“目の前に、窓のない白色の扉と、青色と紫色のヒヤシンス柄の壁がある”
──もはや違和感ありまくりで滑り込ませたこの描写。
まず、白色というのは、東洋では、何もない、虚無や死の象徴になることもあるらしいです。その意味を込めて書いてみました。
次に、青色と紫色のヒヤシンス。青色のヒヤシンスは、安心感とか、心の安定、みたいな意味もあって、紫色のヒヤシンスは、悲しみや哀愁の意味もあるらしいです。カウンセリングルームにぴったりな組み合わせかも?と思い、書きました。
ただ、花言葉というのは様々な意味があって、人によっては解釈違いが起きやすいものなので、使い所が難しいですね……。
③結末
この小説のメインディッシュ、結末について。
端的にいうと、「ロボットになったのは、薬物による幻覚だった」「相談者は主人公の過去だった」……ですかね。
どちらも説明させていただきます。
1つ目、「ロボットになったのは薬物による幻覚だった」について。
“「薬も残りも少なくなってきたな。また、もらいに行かないと……」
瓶の蓋を開け、中から錠剤を数粒取り出す。
そして勢いよく、僕はそれを口の中へ滑り込ませた。“
……この表現で薬物って、伝わりましたかね?……まぁ、伝わっていると信じています。
主人公は重度の薬物依存者です。それが、幻覚の最中にも現れているんです。
具体的には、
“何も悪いことはしていないはずなのに、鼓動がドクンドクンと早くなる。”
“ ──その瞬間、ドバッと汗が出るのを感じた。
意識が飛ぶことへの緊張が解けたのだろう、いつの間にか、カチカチと震えていた歯も、止まっていた。“
とかですね。
これに関しては、あまり不自然なく書けたかな……? と、個人的には思っているのですが、どうでしょうか?
2つ目、「相談者は過去の主人公だった」に関して。
もしかしたらわかりにくかったかもとは思っております。
この幻覚は、過去の主人公、そしてその後悔を見せています。
小学校、高校、そして社会人になってからの自分の過ち。
後悔をする自分がいる一方で、その過ちを正当化したい自分がいる。
その“正当化したい自分“=カウンセリングロボット
です。
一応、この描写に気がつくヒントとしては、最後の相談者が“僕と同い年くらいの人“であることと、その相談者が薬物をスタートし、最後現実の描写で主人公も薬物をやっていることです。
以上です。
もし、この解説があっても引っかかる部分、わからなかった部分があれば言ってくだされば幸いです。
小説の改稿及び今後の活動に役立ててまいりますので……。
ここまで読んでいただきありがとうございました!
【短編】@2141年のカウンセリングルーム seiho @T-Seiho
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