第7話 仕事のこと

 仕事に行くのは嫌いだけど、仕事は基本嫌なものだという前提に立てば、ずいぶんと有り難い環境で働くことができていると思う。


 まず、なにより週四ベースで働けている。休みもかなり柔軟に取らせてもらえるし、有給も使える。少人数部署で、なんだかんだ一人で担当する日が多いのも性に合っている。


 あと、一緒に働く人がみんな一生懸命。クセ強いし、やり方が合わないなって思うことも時々あるけど、適当にやろうとは絶対にしない人たちだから嫌いにはならない。これってけっこうすごくないですか?


 私は多分、もしデビューできたとしても兼業作家でやっていくんだろうなと思う。専業作家への経済的ハードルがめちゃくちゃ高いのはもちろん、じゃあ仕事行かなくなったからって、その分小説が書けるかと聞かれれば怪しいよね……という。


 前は、一日休みの時は初稿を五千文字近く書き上げたりしていたけど、最近は書けても三千文字が限界だ。なんかこう、気持ちが「イヤイヤ! ムキー!!」ってなってしまってストレスがすごい。


 専業になったら毎日五千文字とか普通に書かなきゃ食っていけないかもしれないし、それやるくらいだったら週に三、四日は外に働きに出るっていうのが、私的最適解なんだと思う。


 ただ、小説の作業量が増えてどうにもできない、とかいう状況が訪れたら、そこはやっぱり小説に振りたいよね。会社の名前じゃなくて自分のペンネームで頑張っていることだからね。


 ……こういうのを「取らぬ狸の皮算用」というのでしょうね笑

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る