第2話 スケジュール帳

 予定を立てるのが好きだ。したがって、スケジュール帳を選ぶのもとても好きだ。毎年九月末~十月になると、各社から続々と来年用のスケジュール帳が発売されてくる。それに伴い拡大された手帳コーナーをうろつくのが、私のこの時期の日課である。


 ずっと使いたいと思いつつ、使うタイミングを逃しまくっているスケジュール帳がある。いろは出版さんの『SUNNY手帳』だ。カバーの感じとか中身の色味とか超超超超ドストライクなんだけど、店頭に並ぶのが少し遅いところが絶妙に私とマッチしない。


 スケジュール帳はだいたい、十月始まり、十二月始まり、一月始まり、四月始まりのどれかのことが多い。一番早い十月始まりはもちろん九月中から発売されるわけで、そんな中SUNNY手帳は一月始まり。


 ここ数年、「来年こそはSUNNY手帳を使いたい!」と思いながら過ごしている私だけど、意志が弱いのでどうしても早い時期から店頭に並んでいるスケジュール帳に目移りしてしまう。計画を立てやすそうなやつとか、大好きなモフサンドの超かわいい柄物とか、ワーク付きのやつとかなんかめちゃくちゃ女子力上がりそうなやつとか……。その誘惑の多いこと多いこと。


 今年特に気になっているのは、三六五日分の日の出時刻と日の入り時刻がわかるスケジュール帳だ。


 私の創作世界の曜日等は、現代ものの場合、基本的にその話を執筆した年の暦に合わせている。で、夕方の描写をする時とか結構、日の入り時刻をわざわざ調べて、外がどのくらいの暗さなのか見当をつけながら執筆している。


 つまりこのスケジュール帳を買えば、二○二六年はその「わざわざ調べる」手間が一切なくなるのだ。これはかなりありがたい。予定管理というよりは、ネタ出し用を兼ねた創作ノートとして一冊持つのはありかもしれない。


 十月にスケジュール帳がほしくなるもう一つの理由としては、「向こう半年の目標を立てたくなる時期だから」というのが挙げられる。十月はちょうど、気候が「暑い」から「寒い」にシフトする時期なので、気分的に新しい目標や予定を立てたくなる。スケジュール帳にはだいたい、一年の振り返りとその年の目標を書く欄がついているため、そこの欄を早く書きたいなーみたいな気持ちになると、早めに発売されているスケジュール帳の誘惑によけいに抗えなくなる。


 今年はまだ、耐えている。頑張っている。向こう半年の予定や目標については、取り急ぎ今使っているスケジュール帳に書いた。せっかくなのでここにも載せておこうと思う。


二○二五年

 十月 カクヨムのプライベートコンテスト参加(新作の中華風ブロマンス短編+過去作の全年齢BL?)

 十一月、十二月 キャラ文庫ファンタジー小説大賞応募作執筆(八万文字くらいの新作ファンタジーBL)


二○二六年

 一月 連載中のブロマンス作品『きみとつきをみていた』の続編プロット作成+執筆(同人活動)

 二月、三月 角川ルビー小説大賞応募作執筆(十万文字くらいの新作BL。多分ファンタジー)


 この辺がメインの作業で、これと並行して、過去作の公開と全年齢BLのカクヨムへの移植を進めたい。一作、まだ一度もネット上に上げていない成人向け現代BLがあるので、こちらはエブリスタに。全年齢BLは『愛しのラグドール』『星降る極貧寮、ルームメイトはハンドメイドヤンキー』の二作品を半年以内に。


 公募を始めてから、そろそろ丸二年が経つ。なんだかんだいっぱい書いた。色々悩むことも多いけど、結局は「書くしかない」に落ち着くあたり、私はけっこう脳筋タイプなのである。

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