国道

朝日がまぶしい国道を走る。

長い直線の先が、靄で白くかすんでいる。


霞のなかに浮かぶ、たくさんのテールライト。


一日の始まる合図のように、

消えたり、点いたり。

「がんばってね」と、応援してくれる。


いつか聞いたラブソング。


わたしも、テールライトで伝えたい。

──今日も、見知らぬ誰かのために。

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